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(略称:竹筬研究会)
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 昨年の10月号よりの絹通信もNo.7、2ヶ月に1回の割合ですから2年目に入ります。この1年間は竹筬研究会のあゆみと報告でした。竹筬研究会の岐阜県瑞穂市祖父江における技術研修会は、現在月2回の割合で約10名前後の方が見学も応援者も含めて参加されています。2月号で竹筬の復興を支える会員募集をインフォメーション欄に載せていただき、産地の技術者であり技術研修していただける特別会員、竹筬の製造技術を研修し伝承者希望の正会員、応援団であり協力者であり賛同者である準会員や賛助会員のご入会で会としての体制も整い、4月には芸術文化振興基金の援助金交付の要望書に対して480万円の助成金交付の内定があり、準会員や賛助会員にご入会いただきました方達の会員のご協力もあり、経済的な裏付けのあるサポート体制ができました。具体的には正会員の方達の研修活動費用や、研修していただいている特別会員の方達への研修費用、竹材料の購入費、そして今一番大切な銑(セン)をはじめとする道具類の復興と制作費に当あてることができ、一歩ずつですが竹筬復興へ向けての会の活動は進んでいます。今一番進んでおられる合原さんは、木綿用の800本程度のタテ糸の竹筬試作品を完成され、その試織を他の会員さんにしていただきました。他のスタートの遅かった方達は合原さんを目標に豊田陸雄さん、義雄さん達の研修を受けられ、さらに自宅で技術研修の練習をしていただくために刃物と正直台の製作を進めています。この道具が正会員の皆様にゆき渡りますと、技術のスピードがぐっと高くなり、面取りや焼き入れといった筬羽の仕上げ工程へ進めます。その先の筬組工程の研修まで、まだ先は遠いのですが、試作品もできておりますので次は会としての全体のレベルを一段と高め技術研修をしていただき、完成度の高い竹筬の復興を目指したいと思います。
※入会および研修見学は随時受け付けていますのでご連絡ください。また、竹筬や竹に関する情報もよろしくお願いいたします。


 竹筬研究会の理事であり副会長でもありました、知多木綿グループの竹筬の中心的存在で、会でも中心的な役割と竹の技術を持っておられた平野豊さんが6月24日に急死されました。この会の最初から竹筬復興に向けて一緒に活動し、特に道具にはじまる技術的な面を担当していただいておりました。本当に残念な思いですが平野さんが担当し残していただいた刃物・銑が先日できあがり、その思いと共に楽しかった研修時のことも含めて新たな思いで竹筬復興を目指したいと思います。なお、7月19日の研修会にての理事会で副会長に合原厚さん、理事に石川博之さんを選出させていただき、お二人にはご了承をいただきましたことをご報告いたします。
(8月23日記)

竹筬研究会会長 下村輝


『月刊染織α』(染織と生活社)2004年10月号#283掲載 p.75
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