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(略称:竹筬研究会)
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ここは、2003年に途絶えてしまった竹筬(タケオサ)の復興と振興をねらいとする日本竹筬技術保存研究会のHPです。

右の【メニュー】より各記事をご覧ください。


★new★
・11/13:【絹通信#51】

・10/29:【竹筬展のご案内】詳細情報
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平成28年度 研修日程:
  

4月    2日 16日
5月    7日  21日
6月  4日 18日
7月  2日 16日
8月  6日 20日
9月  3日 17日
10月  1日 15日
11月  5日 19日
12月  3日 17日
1月  7日   21日
2月  4日 18日
3月  4日 18日 

※11/7〜11/12 シルク博物館(神奈川県横浜市)にて展示予定



研修場所:岐阜県瑞穂市生津外宮前町1-120

※研修場所は予告無く変更する場合があります。
 初めての方は必ずお問い合わせの上、お越しください。
 
 連絡先



12:55集合、13:00開始


※地図中、赤いマークの場所



大きな地図で見る






最寄り駅:JR「穂積駅」

     岐阜県瑞穂市






岐阜県瑞穂市(旧:穂積町)祖父江の地は、秀吉の建てた墨俣城の跡が近くに見えます。







 11月の横浜・シルク博物館での第13回「試作竹筬と織布展」では、喜如嘉の芭蕉布、久留米絣、久米島紬、宮古上布、小千谷縮などの重要無形文化財に指定された保持団体や保持者(人間国宝)、日本工芸会などで活躍されている方々の作品を約40点展示でき、技術的にはほぼ習得できているのではと思っておりますが、さらに研修と実績を重ねて、最終の確認は大島紬産地での試験で合格がいただければ、竹筬の製作技術の面ではその保存と伝承ができたと考えます。

 大島紬はタテ・ヨコの点で模様を表現する十字絣もしくはT字絣、使用する竹筬は女物で15.5ヨミ、着尺幅約40cmで1240本のタテ糸が通ります。一般の産地の竹筬なら1300か1400の薄羽の筬羽で組みますが、大島紬だけは1200以下の厚羽で組み、天地も一般が8cmのところ7.5cmと低く、筬羽の焼き具合も赤焼きではなく、黒染め糸使用が主流ですので白焼きです。精密な絣合わせを第一に考えて、竹筬作りをしなくてはならない織物産地で、来年度は大島紬の竹筬をめざし、奄美での竹筬調査を実施したいと思います。技術的には、ほぼクリアーなのですが、最大の問題点は良質な筬羽に適した竹材の入手です。

 10月でご報告した通り、別府の2店の竹財は期待以下、宮崎の竹材も、その後、会員が試験した結果、期待以下でした。孟宗の竹林は筍のために整備されますが、真竹の整備林はほとんど存在せず、荒れた竹林からの切り出しが主で、真竹の4年物、径がほぼ同一で、切る時期は一番虫に食われにくい11月から、竹筬用に同質の割れにくい竹を約100本となると、現状の竹工芸用の竹材の世界では、今までの結果から、まだ1軒も満足できた竹材はありません。初期の福岡の竹材店の職人さんがご高齢の方で、筬羽の竹材を知っておられ、加工もしておられた最後の方だったかもしれません。他の竹材店では、竹筬用の竹など、まったくご存知ではなく、竹ベラ資料を提示して加工依頼するのですが、加工でさえ未だ満足な結果は得られておらず、質は会員が試験をして評価を出しておりますが、質も未だ満足な結果は得られておりません。研究会では、竹筬製作の折、竹材の悪い分、チェックを厳しくして、割れなどの問題が生じないよう注意して製作しています。これからも、竹材探しが研究会の最大の課題です。皆様の竹材の情報をよろしくお願いいたします。



(2016.10.24 下村輝 記)



※12/6:記事内の文章を一部改変いたしました。






第13回「試作竹筬と織布展」
のご案内


2016年 11月8日(火)〜12日(土)
9:30〜17:00

シルク博物館
にて
http://www.silkcenter-kbkk.jp/museum/
神奈川県横浜市中区山下町1番地

要入館料
申し込み不要




★試作竹筬とは★
問題がないか試織をして、5反以上の製織で大丈夫なら、竹筬もOKと言え、技術の確認をし、研修し、製作しています。
今は無償で提供し、織りの結果と織布を提供していただき、竹筬展を開催、竹筬の今をご覧いただいています。
現在、会では修理はしていますが頒布は未だです。
(2016.10.20)





■試作竹筬と絣用絵台筬による資料と織布の出展予定者


・佐々木苑子(絵絣紬・東京都・絵台筬)
・山藍・山村省二(久留米絣・福岡県広川町・絵台筬)
・喜女嘉芭蕉布事業協同組合(沖縄県大宜味村)
・那覇伝統織物事業協同組合(那覇市)
・久米島紬事業協同組合(沖縄県久米島町)
・新垣幸子(八重山上布・沖縄県石垣島市)
・慶田盛英子(沖縄県竹富町小浜島)
・大盛キヨ(沖縄県竹富町小浜島)
・神樹工房:神里佐千子(宮古上布・宮古島市)
・宮古上布工房・愛風:洲鎌ツル(宮古島市)
・小島秀子(絹織物・松戸市)
・上原美智子(絹織物・沖縄県南風原町)
・大城廣四郎織物工房:大城一夫(沖縄県南風原町)
・遊生染織工房:築城則子(小倉織・北九州市)
・甲木工房:甲木恵都子(絹織物・福岡県那珂川町)
・大和恵子(小倉織・北九州市)
・松枝哲哉・小夜子工房(久留米絣・久留米市)
・広瀬絣工房:永田佳子(島根県安来市)
・丹波布伝承館(兵庫県丹波市)
・都機工房:志村ふくみ・志村洋子(京都市)
・原千絵(絹織物・岐阜県郡上市)
・ゆうづる会(松阪木綿・三重県松阪市)
・佐野節子(美濃縞木綿・岐阜県羽島市)
・萩野光代(尾張木綿伝承会・愛知県日進市)
・間瀬邦子(絹織物・愛知県豊田市)
・小熊素子(絹織物・東京都)
・小室正子(木綿織物・水戸市)
・マイテ タンギー他(フランス)
・鈴木良子(木綿織物・愛知県一宮市)
・小林佐智子(木綿織物・愛知県武豊町)
・宗廣佳子(絹織物・長野県東御市)
・光佳染織:横内佳代子(絹織物・長野県松本市)
・おぢや縮工房しみず:清水勇次(新潟県小千谷市)
・宗広尚子(あしがら紬・神奈川県南足柄市)
・大髙美由紀(絹織物・神奈川県南足柄市)
・浅沼米子(黄八丈・東京都八丈島)
・山田春子(川越唐桟・埼玉県川越市)
・唐仁原ますみ(川越唐桟・さいたま市)
・手織工房・和:磯緋佐子(絹織物・名古屋市)

会員作品 約10点


■会員製作の竹筬の展示


■竹筬製作工程と道具及び資料竹筬の展示


■筬羽引き体験


■手持ち竹筬の診断
 ☆会場に竹筬をご持参ください☆ 
 会員が古い竹筬の診断を行います




※1
11月13日(日)は下村ねん糸(竹筬研究会下村会長)の講習(11:30〜12:00)とワークショップ(13:30〜16:00)を実施


※2
同館で「第24回全国染織作品展」を10月8日〜11月13日で開催中です
入選作品(約70点)をご覧いただけます



主催:日本竹筬技術保存研究会(竹筬研究会)
後援:シルク博物館
お問い合わせ:090-3868-2157(会長 下村)





 試験用に依頼していた別府の竹が二店より入荷、A店には青竹で16mm幅割りで、2.5〜3mm厚のヘギ竹ベラです。加工結果はだめでした。ヘギ加工は機械で、入り部分は安定、しかし出は不安定、一番だめなのは竹ベラに縦割れが入っているのが半分あり、竹材として安心して使用できません。縦割れの原因は鉄製ローラーそのものか圧力の掛け過ぎかでしょうが、竹カゴ製作の方が竹筬の原料16mm幅の竹材を竹製ローラーのヘギ機に通したことが結果的に無理だったこと。加えて、青竹ではカビの問題があり、以前のように網代に組み長良川の堤防に1ヶ月間、自然乾燥することは実質的に無理と言えます。価格も以前に比べ6.5倍、これほど支払っても良質な竹材が入らない現実があります。

 B店には白竹(ソーダ類で湯炊き後、天日乾燥)と炭化竹(人工的に竹を固定し安定した状態に)、どちらも半割りの8mm幅でほぼ荒引きの厚さ1.5mm弱までに加工依頼、幅取りの精度は良。しかし厚みの精度は白竹では1.5mmの半分のものもあり、炭化竹も25%薄いものがあり、期待以下の精度でした。原料とはいえ、竹筬の筬羽の精度2/100と竹カゴの竹ひご作りの職人さんとの精度の違いを感じております。結果的には、青竹、白竹、炭化竹では白竹が現実的、ヘギ加工やさらなる加工を竹カゴ職人さんに依頼した結果は不満足で、研究会の購入し調整した割りとヘギ機械による加工が最良です。

 その後、出会えた宮崎の竹材から竹製品までの竹工芸店より、白竹のヘギなしの16mm割りの竹材3000本試験送付してもらいました。最初のサンプルは手割りでしたが、今回は菊割り器を使用、16mm幅は多少不安定ですが、研修場のゴムローラー式のヘギ機でヘギ加工し、割れにくさを含めた竹材試験をし、より良い竹材に出会いたいと思います。価格は白竹ではありますが、割りのみでヘギ加工なしで約1.7倍。以前、福岡の竹材店から来ていた竹材1本10円という価格は、その前の竹切りし加工していた職人さんの収入では若い人の仕事としては成立せず、後継者が0というのも理解できます。別府の竹も加工は不満足でしたが、竹材試験はしたいと思いますので宮崎同様16mm幅の割竹のみで送付してもらいヘギ加工しようと思います。



(2016.8.22 下村輝 記)

第13回「試作竹筬と織布展」は11月8日(火)〜12日(土)まで9:30〜17:00で横浜のシルク博物館で実施します。



翌日の13日(日)は下村ねん糸のレクチャー、午前と午後の部を実施いたします。




 6月号でも述べました補助金の資金は借入金、有志出資金など、いろいろと考えられ、理事、会員の意見を聞いておりますが、今の補助金600万円、その保証や担保と具体的なことで責任をどう取るのかというと結論がでません。銀行の資金借入にも相談し検討していただきましたが、以前は補助金の内定書を担保に借入可能だったようですが、現在は諸事情で廃止、府県レベルで利息の補助制度があり、利払いの心配は少ないのですが、問題は毎月の均等払い、600万円なら毎月50万円+利息分を1年間で返済するのが原則、補助金の入金が年度終りの最終決算報告後、証認された4月に入金、毎月の支払いは売り上げや自己資金がないと無理、今の研究会では資金運営上利用できない制度です。交渉して入金後の一括返済が可能としても、次年度の資金もずぐ借り入れての事業になり、現状である限り、ずっと借りっぱなしで利払いを続けることになります。これを事業として独立し成立させるためには自己資金を蓄積し会の体力をつけるか、資本金、出資金を募り、事業で利益が出れば配当や利払いし、さらに残れば受けた補助金で支払われた対価から少しずつ貯め、自己資金として自由に使えるお金を補助金が入るまでの支払金としていけるよう事業の中で努力していかないと会としても事業者としても自立することは大変だと思います。

 では今まではどのように資金問題を処理してきたかといいますと、大量である会長及び会計が保証を含めて最終の責任をとる、したがって今までの運営上、一番重要で大切なことは、当たり前のことなのですが国の監査時に否認されない事業内容と支払いや収入を説明し納得してもらえる内容であることです。選定保存技術の保持団体の認定が受けられますと、今までの補助金+会費の事業で利益や自己資金を考えなくても良い研究会から販売益や自己資本の持てる団体として営業活動を含め、すくなくとも赤字にならない事業として補助金も含めた事業活動でないと会そのものが維持できなくなります。赤字が出ればだれが補填するの自己資本や自己資金を持たない会が自立するためには会員の善意やボランティアや持ち出しだけでは成立しなくなると思います。会として事業として努力は必要おですし、その分を含めて新しい補助金のあり方を交渉し、後継者が育ち、竹筬の復活を目指したいと思います。




(2016.4.15 下村輝 記)

第13回竹筬展は11月8日(火)〜12日(土)まで横浜のシルク博物館で実施します。
翌日の13日(日)は下村ねん糸のレクチャー、午前と午後の部を実施いたします。




 竹筬研究会も13年目、今年度は無理なのですが、29年度には国の選定保存技術の保持団体の認定を受けるため、3月末に担当の方に説明絵を受け、今年度から準備を始めます。第一の課題は資金、2003年〜2011年9月までは芸術文化振興基金助成事業の助成金+会員の会費、その後は国の国宝重要文化財等保存整備補助金600万円+会費で研修事業を実施してきました。前年度末の3月に本年度の計画書を出し、内定を受け、事業を実施、年度末の3月の結果報告書を提出し承認後、次年度の4月に入金。したがって当年の資金は、借入金、有志出資金、自己資金など、その資金を書く支払い後、4月の入金を持って返済は終わります。しかし補助金を受ける限り、次年度の資金もまた必要で借入金なら保証人と担保、利息や年約14%の延滞利子のリスクがあり、ずっと借りっぱなしで利息支払いが続きます。有志出資金の場合も監査時、会の事業内容を会計的に否認された時、支払い済みの資金は誰の保証で担保するのか、出資金も借入金同様、有利子、無利子は別にしても、ずっと借りっぱなし状況が続きます。これらを担保する責任は竹筬研究会、実務的には役員や会員なのでしょうが、補助金が今以下か以上なのか、認定も含めて今後のことなのですが、誰が担保し保証するのかの問題は変わりません。補助金があるから竹筬研究会の事業が成立していますが、資金0の会が始めるには解決すべき問題が多い制度でもあります。補助金は年度内に使い切り余剰金を出すことは出来ません。会員の得た研修費をボランティア精神で賛助を得て会費処理することは可能かもしれませんが本質ではなく、保持団体の認定後、他のプロ職人団体と同様の補助金および竹筬販売と修理で営業を続け、資金蓄積を考えていくことになると思います。竹筬製作販売の日本竹筬工業が14年前に解散せざるを得なかった状況はたとえ補助金ありでも、若者を育て竹筬製作販売し仕事として続けていくことは容易ではなく、資金、場所、会計や事務、竹材仕入や竹筬販売の流通など、問題は多々ですが、知恵を出し合い一つ一つ解決し、竹筬復活を実現したいと思います。皆様のご意見、ご助言、賛助、情報をよろしくお願いいたします。


(2016.4.15 下村輝 記)





 2003年に結成した竹筬研究会は13年目、2008年には第1回の「試作竹筬と織布展」、今年1月の沖縄での竹筬展で13回目、第14回は今年11月に横浜シルク博物館で計画しています。その間、久米島紬、宮古上布、小千谷縮、久米島紬、芭蕉布、個人では志村ふくみ氏と国が重要無形文化財に指定されている団体と保持者、日本工芸会の染織作家、一般の染織作家の試作竹筬を50人以上作製し、試織していただき、竹筬展で竹筬と研究会の現況を織布を通して報告、沖縄展では会員が新しい試みで製作した「波筬」「よろけ筬」を出展、試織要望があり試作に入りました。会員の技術的な面は研修でほぼクリアできつつあります。旧日本竹筬工業の代表で研究会の名誉会長で良き助言者・豊田亨さんが1月亡くなられました。唯一ご存命の豊田義雄さんも2年前より老人ホームでの生活、旧日本竹筬工業の職人さんにご助言いただく機会は0になりました。幸いにも研修いただいた技術は材料の竹材の部門以外はほぼ継承できていると思います。

 竹筬研究会は現在、国の国宝重要文化財等保存整備補助金で会を運営し活動していますが、来年度の目標として国の選定保存技術の団体認定へ向けて研修と活動をし、その第一歩目として3月の研修日に文化庁の担当者の方に岐阜に来ていただき、今までの補助金と認定を受けた後の事業活動とはどのような違いがあるのかお話しいただき、いよいよ竹筬復活に向けて心を新たにして、次なる一歩を踏み出そうと思います。皆様のご助言と賛助を、特に竹材に関する情報をよろしくお願いいたします。

 第14回竹筬展は11月8日(火)〜12日(土)まで横浜シルク博物館で、翌日13日(日)は下村ねん糸のレクチャーとワークショップを予定しております。



(2016.2.23 下村輝 記)





 11月に入り、今年の竹の伐採の季節になりました。今まで多くを切り出し期待していた岐阜の竹が会員の筬羽引きの3年間の結果が今一つという残念な結論になり、この竹材は練習と密度の粗い竹筬制作にしよういたします。

 今まで、岐阜、京都、奈良、福岡、静岡、愛知と試した中で一番結果の良かった奈良の竹材を今年も確保するため、11月末に奈良市の南、大和郡山市の山寺・東明寺に岐阜の竹切り職人・岡さんに同行を願い、会員の関と小倉と初参加の私の4人で岐阜より2トンのトラックで奈良へ出向きました。前日の雨で竹林はぬかるみ、急坂の道路の突き当たりの山寺で空荷ですと車がスリップする所で、NPO法人が整備伐採している竹林との思いでしたが、現状は放置林状態でした。以前にも岐阜の竹林を見に行きましたが、人の手が入らず竹材も利用されずの放置林でNPO法人が竹林の荒廃と侵食で伐採し、現地で処理し、土に帰るのを待てばよいのでしょうが、今回のお寺の竹は利用できないゴミの部分を現地処理することは出来ず産廃業者に処分依頼しなければならず、会員の労力に加え処分費とトラック運搬費、人件費がかかり高価な竹材になります。良い竹材はどこの竹が一番なのか試験も兼ねて研修を重ねていますので、竹材コストも今は無視して活動していますが、NPO法人がこの竹林を整備できない理由が分かります。今回伐採した竹は直径10cm前後を約40本、トラックに乗る長さに2つ切りして約80本、根に近い節間の短い部分と径の細い先の部分は産廃業者に費用をかけて処分してもらいました。80本の竹は岐阜の研修所にて、早速、節を落とした丸竹にして、割りを入れて保存、順次16mmに割り、ヘギ加工し、湯炊きをして、保存し、使用しようと思います。

 今回、竹林まで行き、伐採からヘギ竹の竹ベラまで、自分たちで経験してみて、今まで電話1本で竹ベラが確保できていましたが、近年はどの竹材店に依頼しても満足な竹ベラが出来てこなかった現実は加工職人さんの問題が一番とは思いますが、あの荒れた放置林より良質の竹林を切り出し、処理し、加工して500本を1束にして送り出すことはいかに今では困難であったか今回の竹の伐採で少しは理解できます。奈良の竹林は地下茎も未整備のため新しい竹は育成せず、来年の竹は望めず、会員が出向き、伐採から始めることは、今後は無理と考えます。合わせて別府の岩尾竹材店には、青竹、乾燥竹、焼き入れした竹の3種で加工依頼、佐藤さんは放置林からではありますが、竹筬用の竹ベラを、島根県益田市の須藤竹筬店にも竹ベラ加工を依頼いたしました。その他のルートでも竹材確保に力を入れたいと思います。



(2015.12.17 下村輝 記)









 第12回 試作竹筬と織布展 in沖縄


 2016年 1月16日(土)・17日(日)

 
 沖縄県立博物館・美術館 博物館実習室 にて
 
 沖縄県那覇市おもろまち3丁目1番1号

 代表tel.:098-941-8200
 
 16日:9:30〜18:00
 17日:9:30〜16:00

 入場無料





■今年度より試作竹筬の試織にご協力していただく沖縄の織物産地の皆様

・那覇伝統織物事業協同組合
・喜如嘉芭蕉布事業組合
・竹富町織物事業組合
・与那国町伝統織物協同組合
・沖縄県立首里高等学校 染織デザイン科
・宮古織物事業協同組合
・久米島紬事業協同組合
・知花花織事業協同組合
・石垣市織物事業協同組合

 



■展示内容

・筬ができるまでの工程の解説

・竹筬での試織作品

※竹筬に関するご相談をお受けいたします





■主催:日本竹筬技術保存研究会(竹筬研究会)


お問い合わせ:090-3868-2157(会長 下村)








 今年2月には竹工芸に力を入れている大分に再度竹材の調査に行き、日本の竹林と管理されている職人さんの状況と新しい竹材店との出会いがありました。その後、別府の竹の専門家、小谷さんと佐藤さんに岐阜の研修場に来ていただき、竹材の勉強と助言で会員一同、竹材の知識がより理解できるようになりました。その竹材を切り出す最適な季節11月、12月を迎え、別府と島根県益田市の竹材店に注文を出し、今年の竹材を確保し試験製作し竹材の良否と適正を判断したいと思います。加えて大和郡山の竹林へ会員が出向いて切り出し、今までで一番結果の良かった奈良県産の竹材を今年も確保したいと思います。ここ3年間、地元の竹切り職人さんに青丸竹で切り出してきただき、会員が節落しして竹ベラ加工までし、試作していた期待の岐阜産の竹材が筬羽用としては今一つという残念な結果で再度の竹材探しが研究会の課題として来年も続きます。その後の久留米絣技術保存会との交流では竹筬製作の要望と絵台種糸用筬の依頼があり、絵台用筬の唯一の会員・角浦さん製作の試作竹筬が納まり、試織での結果待ちです。今年度の目標でした個人染織家の方から産地の織り職人へ試作竹筬をお渡しして試織していただくことで結果が出てくれば、最終の確認目標である大島紬の産地の職人さんに試織していただき、結果を出して竹筬復活に繋げたいと思います。

 また、来年1月16日、17日の沖縄県立博物館での第12回「試作竹筬による織布展」に向けて試作竹筬を会員が奈良産の竹材を使用して製作いたしております。沖縄で2回目の竹筬展でもあり、竹筬を一番必要とされている方の多い染織産地でもあり、各組合が研修生育成に力を入れておられる沖縄の各織物組合に試作竹筬での試織をお願いしたところ、全組合で試織の協力をいただけることになり、今各組合ごとに要望される竹筬の詳細をご相談し、各産地の織物に一番適した竹筬を提供したいと思います。那覇伝統織物、宮古織物、喜如嘉芭蕉布、久米島紬、竹富町織物、知花花織、与那国伝統織物、読谷山花織、琉球絣、石垣市織物の各組合と首里高校の染織デザイン科に対して各3枚の竹筬を製作し提供することになります。1月の沖縄展には作品が間に合わないかもしれないのですが、来年11月頃の横浜シルク博物館の公募展「第24回全国染織作品展」の期間中に開催を予定している第13回「試作竹筬による織布展」には沖縄各地の織物作品を展示されることを願って、日々研修を重ね竹筬を製作しています。


(2015.10.21 下村輝 記)


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