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(略称:竹筬研究会)
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 今年2月には竹工芸に力を入れている大分に再度竹材の調査に行き、日本の竹林と管理されている職人さんの状況と新しい竹材店との出会いがありました。その後、別府の竹の専門家、小谷さんと佐藤さんに岐阜の研修場に来ていただき、竹材の勉強と助言で会員一同、竹材の知識がより理解できるようになりました。その竹材を切り出す最適な季節11月、12月を迎え、別府と島根県益田市の竹材店に注文を出し、今年の竹材を確保し試験製作し竹材の良否と適正を判断したいと思います。加えて大和郡山の竹林へ会員が出向いて切り出し、今までで一番結果の良かった奈良県産の竹材を今年も確保したいと思います。ここ3年間、地元の竹切り職人さんに青丸竹で切り出してきただき、会員が節落しして竹ベラ加工までし、試作していた期待の岐阜産の竹材が筬羽用としては今一つという残念な結果で再度の竹材探しが研究会の課題として来年も続きます。その後の久留米絣技術保存会との交流では竹筬製作の要望と絵台種糸用筬の依頼があり、絵台用筬の唯一の会員・角浦さん製作の試作竹筬が納まり、試織での結果待ちです。今年度の目標でした個人染織家の方から産地の織り職人へ試作竹筬をお渡しして試織していただくことで結果が出てくれば、最終の確認目標である大島紬の産地の職人さんに試織していただき、結果を出して竹筬復活に繋げたいと思います。

 また、来年1月16日、17日の沖縄県立博物館での第12回「試作竹筬による織布展」に向けて試作竹筬を会員が奈良産の竹材を使用して製作いたしております。沖縄で2回目の竹筬展でもあり、竹筬を一番必要とされている方の多い染織産地でもあり、各組合が研修生育成に力を入れておられる沖縄の各織物組合に試作竹筬での試織をお願いしたところ、全組合で試織の協力をいただけることになり、今各組合ごとに要望される竹筬の詳細をご相談し、各産地の織物に一番適した竹筬を提供したいと思います。那覇伝統織物、宮古織物、喜如嘉芭蕉布、久米島紬、竹富町織物、知花花織、与那国伝統織物、読谷山花織、琉球絣、石垣市織物の各組合と首里高校の染織デザイン科に対して各3枚の竹筬を製作し提供することになります。1月の沖縄展には作品が間に合わないかもしれないのですが、来年11月頃の横浜シルク博物館の公募展「第24回全国染織作品展」の期間中に開催を予定している第13回「試作竹筬による織布展」には沖縄各地の織物作品を展示されることを願って、日々研修を重ね竹筬を製作しています。


(2015.10.21 下村輝 記)
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