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(略称:竹筬研究会)
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 昭和51年に文化財保存技術保持団体に認定され、事務局は高知県いの町の全国手漉和紙用具製作技術保存会の会員さんが、先週、各地より4名京都へ来られ、和紙作りに必要な用具、簀(す)製作に必要な簀編用の生糸の編糸の製作相談でした。私の本業が生糸のねん糸業。約30年前にも東予手すき和紙振興会から同じ依頼を受け、当時全国唯一の編糸製作者、簀編の高知の有光弘範さん宅を訪ね、そのねん糸工程のお話と使用されてました高知の藤村製糸の生糸の相談を受け助言をいたしました。有光さんの後、岐阜県の方が製作、今回のお話ではその方もやめられ、岐阜県羽鳥市の簀編の方が唯一受け継がれているようですが、まだ十分安心という状況ではないようで、再度のお越しとご相談です。

 編糸の現物と撚糸機の資料を拝見、撚糸は張撚式でこの方式は撚糸業界においても一番早く無くなりつつあり、和楽器の弦の撚糸や京都では最後の一軒で後継者は0という現状です。竹筬製作にも、その組糸(編糸)は木綿ではありますが同じ方式での撚糸、次回は製作が困難になると思っています。次回は私流の方式で竹筬の編糸を撚糸することになると思っておりましたし、以前から個人レベルでの撚糸機の開発をして対処しなくてはいけないのではという思いで動いておりますので、今回のご相談は具体的な良い機会だと思います。

 和紙や染織品といった伝統的な産業における用具や道具は竹や糸の組み合わせで作るものが多く、その材料の竹や糸の確保はどの業界においても、職人さんの後継者0が多く、後継者育成も実施されていますが需要が縮小している業界では、経済活動としては困難な世界といえます。竹筬作りもそうなのですが、業界の違いを越えて共通で原材料の管理や加工をしてくれる職人さんや人材を探し育成する必要性をあらためて強く感じます。9月初めに再度関係者がお越しになり、共同で撚糸機の現物調査と問題点の改善で羽島市の編糸製作と簀編の職人さんのところと編糸用張撚機を保存している美濃市の美濃和紙の里会館を訪問することになりました。筬がなければ染織品がないのと同様、編糸と竹ヒゴがなければ簀はできず手漉和紙もないということで生糸の編糸撚糸に協力したいと思います。




(2015.08.21 下村輝 記)
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