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(略称:竹筬研究会)
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 3月13日〜15日までの竹筬展。依頼しておりました試織布と試作竹筬が、順次送られてきています。9割は合格、1割は不安でしょうか。喜如嘉の芭蕉布織物工房では仮筬での使用では問題は生じませんでしたが、本織りでは不安というご返事。再度研究会は精度の高い竹筬に挑戦したいと思います。筬の良否は使用者(織物家)の糸・織物・文様等により職人の竹筬でも否になる場合もあり、またプロでない人の完成度の低い竹筬でも良いという場合もあり、その判断は竹筬の形を見て100%わかるものではなく、織ってみて、結果が良なら100%良、途中で経糸を切らなくてはいけない結果や織物に筬目等の欠点がでた時は100%否ということになります。ただ筬目欠点のでる竹筬であっても、手績み麻糸・手紡ぎ木綿糸・真綿紬糸等を経糸に使用する場合や密度のあらい織物なら、まず問題はないと思います。ただ紋様が十字亀甲等の点で表現する織物の場合は否という事で、これからの竹筬は、今までの織産地のプロと竹筬製作のプロとのいつも通りの規格では捉えきれない別の基準での竹筬作りになると思います。染織家の方はご自分の特に経糸の事と竹筬の製作上の事、また竹筬製作者は織物の事、糸の事等を勉強し、十分理解した上で竹筬製作をしなければいけないと思います。ご指導いただいている理事でもある筬組み(機械組み)職人・大橋滋さんのご指摘もあり、まだ甦っていない(売り物としての精度)という事で「甦らせるぞ・竹筬」になりました。今回の竹筬と織布展が成功の内に終わりましたら、21年度は東京展と沖縄展を計画しており、毎年竹筬研究会の成果と織物結果を見ていただく巡回展にしていければと考えております。どうぞまた、ご意見と情報をお願いいたします。

 最近、豊田義雄さんによる機械引きによる作業風景のビデオテープが見つかり、その作業内容を義雄さんに解説いただきました。竹材の二つ割り工程・荒引きと幅取りが1回で出来る工程・一番重要な二番引きと皮引きはそれぞれ専用の機械の計4台の機械工程です。筬羽の羽切り前の仕上げ引き(上引き)だけは筬羽検査を兼ね、銑による手引きでした。竹材の乾燥手順も今までお聞きし実践した方法とは全く逆の発想で、仕上げ引き後の薄い竹ベラでの3日程度の乾燥、唯一竹筬羽作りを機械化された義雄さんの改革心と改新的技術に感服いたしました。我々もこの義雄さんの考え方や機械化にも力を入れないといけないと思います。義雄さんの映像と生の声の解説ビデオは貴重で大切な財産だと思います。

 当研究会の当初よりの技術の先生、豊田陸雄さんが、今日、亡くなられました。ご冥福をお祈りすると共に、その技術を次に伝え竹筬を必ず復活させたいと思います。


(2009.2.24 下村輝 記)

染織と生活社『染織情報α』2009年4月号より


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