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(略称:竹筬研究会)
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 岡山県の山手、中国山地に選定保存技術「木炭製造」の伝統工芸木炭生産技術保存会の現場があり、保存会の原材料である日本油桐の植林と合わせて竹林整備もできないのかとのお話しがあり、4月末に現地調査、ご案内いただいた3カ所のうち、今回は川竹も1カ所、試験切りして調査いたします。全国の竹林の荒廃が進む中、今回の現場も同様で、整備し良質の竹材を入手するには時間と人手がかかり大変な作業と思います。資料竹材の試験を経て岡山の竹材の結果を出したいと思います。翌日は土佐市の手漉和紙用の簀や簀桁製作の山本忠義さんを訪ね、竹ヒゴ、絹の編糸、銅釘等で意見交換、竹ヒゴでは我々と同様、別府へ調査、絹の編糸は簀編みの途中で糸切れして困ることを話され、その原因を尋ねられ、お返事申し上げました。一番お困りの製造中止の銅釘は資料釘をお預かりして、打出し用の金型を作ってくれる職人さんを探すことになりました。

 我々の竹材と同様、手漉和紙の用具の各部品の入手が困難になり、製作現場の職人さんは本当に困っておられることを実感し、この状況が続くと廃業になります。機械漉和紙の世界もあると思いますが、手漉和紙の世界では代替用品の提供が万一できない場合、大変なことになります。そのために昭和51年手漉和紙用具製作が選定保存技術に選定、全国手漉和紙用具製作技術保存会が認定され活動されておられますが、現場の山本さんたちと保存会の交流が十分でないと思いました。山本さんがJOC編集のDVDで銅釘を探しておられましたが、今までの職人間の部品製造の流通では入手は不可能と思います。編糸も岐阜の方が唯一とお聞きしており、その技術の伝承は私が保存会より依頼された折のことを考慮しての結論は次は0です。竹筬、私のねん糸等の業界の分業間の職人間の部分や部品製造の経済やしがらみの流通革命ができない限り、各部門の職人さんの仕事の継続と次の後継者育成は夢になります。先日、山本さんに銅釘の金型の若い職人の可能性を連絡したところ、今年で廃業のお返事。高知の簀桁職人は0になります。山本忠義さん89歳、出会いが遅すぎました。その技術、道具類、部品、受け継ぐ方がなければすべてごみになります。4月はご年齢を感じず前向きでした。残念であり次に生じる事柄が心配です。





(2018.06.22 下村輝 記)








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