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(略称:竹筬研究会)
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8月の「羽切り」の機械化は、筬羽は8cm〜9cm、真弧用は20cmまでの「治具」の試作ではほぼ問題ないと思います。機械切断時の羽竹の束ねは指や糸ではなく、100円ショップの梱包用フィルムを使用しています。手による「羽切り」は羽揃えした羽竹を筬の外天地+2mmの長さに指で押さえて切断、切断時の逃げを考え、切断枚数の半分の所で筬羽を180度返して、+・−の調整をして金框で高さを揃え(筬羽の幅)のバリカキ、その後のミガキ後「焼き入れ」になります。万力でしっかりはさみ、固定して金框から外し、天地の高さの8cmや9cmに鉋を掛けます。幅の高さ揃えの立鉋掛けや天地揃えの鉋掛けは竹の繊維の流れに逆らう工程で、長く経験の重ねられた職人さんならではの技術がいる作業です。羽切り前の銑引きされた羽竹の幅6.4mmの幅取りや厚みの傾きや平行度の精度をはじめとして、金框の締め具合、万力での締め具合などが不十分だとこの鉋掛けは筬羽の羽割れにつながる作業です。機械でもし外天地の8cmや9cmに完璧に羽切りできれば、天地を揃える縁仕上げの鉋掛けは必要がなくなりますし、また金框での高さ揃えのバリカキの立鉋掛けも考慮中です。機械での羽切り時、羽竹を1枚の板として切断する前工程として、今は2台のバイスを使用し、金框と同じ原理で長い羽竹を固定し、フィルム巻きしています。巻く前のバイス固定時に竹繊維の流れに沿っての金框での傍仕上げ(立鉋でのミガキ)と同様の方法で、高さ揃えのバリガキができないかとその2台のバイスの構造と一定の高さに削ることができる鉋との組合せを考えています。金框の試験も、真弧用の20cmには今は対応できず、宮垣さんが現在の金框の寸法から図面を起こされ、3Dで拝見し検討しています。寸法は今までの手作業の精度と職人さんの経験と技術でクリアーできたのでしょうがアバウトな数字です。羽切りでの性格な天地の寸法や幅決めの精度が上がれば、金框の精度と役割が変わるのではと相談しています。

 和傘職人の中村屋の工房も2度寄せていただき、竹加工の実技と岐阜和傘のDVDをいただき、夫婦・男女の職人さんの凄い技術と凄い機械加工の映像で、丸青竹の割り方や手順、機械加工では骨4本分に手割りした竹の余分な厚みを削り取る「肉き」機械、その後の1/2の小割り器、穴あけ機、さらに骨1本分にする1/2の小割り機、そして親骨の4ヵ所を一度に削る骨削り機械や機械ロクロでのロクロ作り、目切り、目穴あけ、目すきの機械工程は、凄いの一言、技術伝承はもちろんのこと、この凄い機会を残すことも重要と思いました。


(2018.12.20 下村輝 記)
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