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(略称:竹筬研究会)
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 22年度3月の月2回(原則的に第1土曜と第3土曜日)の研修が始まりました。芸術文化振興基金へ申請いたしました23年度の助成金交付要望書の内定の返事もあり、大震災などの状況を考えれば、減額もいたしかたないと考えておりました私にとって、22年度より50万円もアップの400万円という内定の数字は、基金の研究会に対する今までの実績と23年度の期待と要望を強く感じます。23年度は竹筬が復活する年、そんな気持ちで日々の研修と研究会の運営をし、答えを出すべき年度だと思います。
 
 22年度は本当に技術の精度が高くなった1年でした。現役の筬羽引きの職人さん、豊田陸雄さんが亡くなられたあと、その後、幸いにも、元筬羽引きの職人さんで、筬羽引きの機械を設計され、製作され使用されて精度の高い主に千四の筬羽を製作されておられた豊田義雄さんの正確できびしい助言と検査を直接受ける機会に恵まれ、その助言と検査に日々の研修と技術で応えられた会員の森武さんと西尾一三さんの筬羽引き、そして現役の筬組み職人である大橋滋さんの指導のもと、小嶋孝幸さんの焼きを含む仕上げ工程とアサノ式編筬機による機械組みの充実は日本竹筬工業の良い竹筬が作られていた時代の竹筬の精度に近い竹筬ができつつあると考えております。今、私の染織仲間である染織家が鯨寸67羽の試作竹筬を製作しています。この竹筬で試織結果にOKが出れば、織物産地の試織用竹筬に挑戦いたします。新たな問題もあります。原材料の竹材の質、そして部材の筬組みのための張り撚り式による特殊撚糸の綿糸の入手が困難になりつつあります。伝統産業、伝統技術の世界では、今まで当たり前に入手できたものが、ある日突然に入手できなくなることも当たり前になりつつあります。一層の技術研修はもちろん、ネットワーク、情報発信、情報入手、情報交換など重要と考えます。

 23年度もどうぞよろしくお願いいたします。



(2011.04.21 下村輝 記)
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