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(略称:竹筬研究会)
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 第4回「試作竹筬と織布展」は横浜シルク博物館で10月19日から24日までの6日間開催、第5回は竹筬研究会の研修場所のある最後の竹筬及び竹筬羽の故郷・岐阜県穂積町(現・瑞穂市)の総合センターあじさいホールで11月18日から20日までの3日間、2回目の「試作竹筬と織布展」を開催いたします。横浜での竹筬展には2枚目での試作竹筬による試織布を3名の方達に出展していただけ、その中で都機工房の志村ふくみさん、洋子さんの試織結果は10反以上の実績報告をいただいており、試織結果の織布裂も6枚お送りいただき、一段と充実した竹筬展になりました。以前には3枚割れました竹筬羽の精度も一段と高まりましたし、筬羽引きの岐阜市の正会員・森武さんの技術の向上には、まだ2年ではあるのですが、目を見張るものがあり、充分期待でき信頼できる力量だと思っております。第1工程の筬羽引きは森武さん、第2工程の焼きと仕上げ、そして第3工程の筬組みは金筬の製造をし、筬の役割を認識し、竹筬復活に情熱を持ち、仕事として継続していく心で研修を積み重ねている若い筬職人の小嶋孝幸さんのラインで竹筬復活が現実のものになりつつあります。今年度、組織した製作普及部の竹筬も5点出展、この竹筬でも試織をお願いし、10反以上の実績結果を得て、初めてゆずれる竹筬が製作できたとの考えで、研修を重ねており竹筬復活と販売に手応えを十分感じております。併せて23年度の目標、それが精度の技術的な最終目標なのですが、文化庁が認定され指定されている染織産地の宮古上布・芭蕉布・小千谷縮・越後上布そして結城紬、加えて大島紬の竹筬の精度を要求される産地の試作竹筬に挑戦し、試織をお願いし、10反以上の結果をいただけた時、素人集団の竹筬研究会がプロ染織産地の織り職人さんたちの技量に応えられる技術を持ったプロ集団の竹筬研究会になれたと思いますし、染織の世界で認知されたと考え、販売ということが現実になると思います。また、どうぞご意見ご要望を研究会にお寄せいただきたいと思います。


(2010.10.30 下村輝 記)
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