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(略称:竹筬研究会)
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■2001年

 中頃:下村に京都の筬屋北岡さんから「竹筬ができなくなった」との連絡があり、竹筬の調査を開始する。

 11月:豊田亨さんに連絡する。日本竹筬工業は解散手続き中との返事。

 12月『月刊染織α』1月号(染織と生活社)“つむぎ#201”で竹筬に関する情報提供を依頼する。

■2002年


 1月~:『月刊染織α』1月号“つむぎ#201”への反響あり。T橋さんから高島の近江扇子の竹の骨製造は健在であるとの連絡。S本さんからインドでの筬羽作りはどうかとの提案を受ける。徳島県木頭村の人から連絡など。

 3月:『月刊染織α』4月号に竹筬のことを紹介。

【H14年度】

 4月14日:滋賀県新旭町の京扇子加工業「扇骨屋」さんの作業所を訪問、見学する。

 豊田亨さんから竹筬製作に関する情報を得る:筬羽の仕上げ工程をこなせる職人が居ないため、日本竹筬工業で筬羽を再現することは不可能とのこと。

 5月:『月刊 染織α』6月号に紹介記事掲載。

 6月:『月刊 染織α』7月号に紹介記事掲載。

 6月27日:祖父江で豊田亨さんに面会し、現状についての話を聞く。

 森助一さん(仕上げ工程の「削り」・「油焼き」・「磨き」・「淵削り」・「最終仕上げ」の各工程を担当された最後の職人さん)の仕事場を見学する。森さんは高齢のため、気力はあるが体力的に仕事は無理とのこと。

 8月2日:竹筬の復活と継承に関心を持った仲間10名で祖父江を訪問し、豊田亨さん、豊田陸雄さん(日本竹筬工業で竹筬羽を削っておられた職人さん)と面会する。訪問の目的は竹筬の必要性や技術継承の重要性を直接職人さんに伝えることにあった。訪問者のうち4名が竹筬で手織をしていた。

 祖父江では作業現場や道具類を確認し、ビデオ「技の素顔・竹筬」をもらう。森さんは体調が悪いため面会は叶わなかった。

 外国での竹筬再現も視野に入れ、中国製竹筬現物の持ち帰りを依頼する。

8月:『月刊染織α』9月号に紹介記事掲載。

8月~10月:T口さんが民具学、民俗学、日本産業史資料等から竹筬に関する文献の調査収集。

 9月:『月刊染織α』10月号に紹介記事掲載。

 10月:森助一さん逝去。道具類の保存法を豊田亨さんに依頼する。

12月:『月刊染織α』1月号に紹介記事掲載。

■2003年

 3月:H井さんに竹筬修理を引き受けてもらうことを依頼し承諾を得る。

 3月12日:“つむぎ”を読まれた文化庁文化財調査官である近藤都代子さんから助成の受け皿となる組織団体が出来ることを条件に支援の働きかけあり。豊田亨さんに伝え復興に向けての可能性を相談する。

【H15年度】

4月:『月刊 染織α』5月号に紹介記事掲載。

6月26日 第1回技術研修会を祖父江で行う。文化庁の近藤さんも交えて、10名が参加。

 7月6日:第2回技術研修会。3名が参加して森さんの道具を引き継ぐ。

 7月15日:第3回技術研修会。6名が参加。

 7月24日:第4回技術研修会。10名が参加し、会の名称を「日本竹筬技術保存研究会(竹筬研)」と決める。選定保存技術としての認定を目指して自前で活動を開始し、豊田亨さんから10日に1度の割合で技術指導を受ける。

 7月25日:下村、T橋、S藤で京都・北岡さんの道具調査を実施。

8月1日:第5回技術研修会。10名が参加。

8月25日:第6回技術研修会。3名が参加。

9月:H野さんを講師に、知多木綿蔵メンバーで竹を扱うための実習を開始。

9月:『月刊 染織α』10月号の広告欄で、偶数月に竹筬研究会の活動報告と情報の発信を開始する。

9月27日:総合地球環境学研究所で実施した、東京大学東洋文化研究所・国立民族学博物館地域研究企画交流センター連携研究「アジア染織研究会」にて、H野、S、T口が竹筬づくりの工程と技術保存の問題を発表。

10月:刃の発注と正直台の試作。

11月22日:第7回技術研修会。12名が参加。会則の試案を検討。豊田陸雄さんの作業(「竹あみ」から「羽切り」まで)をビデオ収録。祖父江の人々の理解を得られるようになり、各家に残っていた竹筬製作用の道具の提供を受けるようになった。

11月:『月刊染織α』12月号(No.273)にて、論文「岐阜・祖父江の竹筬-動きはじめた竹筬製造技術伝承への試み」が掲載。

11月29日:第8回技術研修会。9名が参加。刃物の調整技術の指導を受ける。

会則や役員を定め、「日本竹筬技術保存研究会」が正式に発足。

 12月13日:第9回技術研修会。13名が参加。豊田義雄さんによる仕上げ工程の作業手順説明をビデオに記録する。

 12月6日:日本芸術文化振興会の平成16年度芸術文化振興基金助成金に要望書を提出。

 12月:『月刊染織α』1月号(No.274)に竹筬研の紹介記事および論文「岐

阜・祖父江の竹筬 その2 筬羽のできるまで-製造の手順」が掲載。


■2004年

 1月:『月刊染織α』2月号インフォメーションのグループ欄に研究会発足と竹筬の復興を支える会員募集の記事が掲載される。→30件の資料請求を受ける。

2月:第10回技術研修会。

3月:第11回技術研修会。 

3月末:60件の資料を送付する。

【H16年度】

 4月30日:H16年度 第1回技術研修会。17名が参加。

 5月10日:第2回技術研修会。11名が参加。古代瓦作りのための麻布作りに使う竹筬復元の報告である「竹筬製作に関する資料と製作の試み」『奈良県立民俗博物館研究紀要』第20号の紹介。

 木綿用と絹用の中国製の竹筬を発注予定。

5月21日:第3回技術研修会。6名が参加。

6月4日:第4回技術研修会。12名が参加。

6月18日:第5回技術研修会。12名が参加。

6月21日:銑(セン)・正直台(ショウジキダイ)を発注。G原さんの竹筬試作品が完成。

6月30日:滋賀県安曇川町の扇骨屋さんへ扇骨作りの技術と工程の見学。4名が参加。

7月10日:第6回技術研修会。7名が参加。

7月19日:第7回技術研修会。13名が参加。

7月:副会長のH野さん急逝。

8月6日:第8回技術研修会。9名が参加。

8月11日 平成16年度 芸術文化振興基金助成交付決定。活動名は「竹筬および竹筬羽の製造技術の保存および継承と、そのための記録作成」(助成額は450万)。

8月21日:第9回技術研修会。10名が参加。

9月14日:文化庁に竹筬研究会の中間報告を行う。G原さんの竹筬は日本竹筬工業製には及ばないが、中国製を超えた精度の高い竹筬であって、竹筬という現物で研修成果を確認してもらう。

9月22日:知多市歴史博物館と染織工房を訪問。トヨタ産業技術記念館を見学。7名が参加。

 “青土”さんに依頼していた中国製の竹筬の最新作を入手(中国製の筬:孟宗竹を使用。日本製よりも15%重い。「油引き」後の「焼き」は行われていない。1枚7000円。木綿用の筬は知多木綿組合に依頼して試し織りを試みたところ筬目の寄りが出た)。

10月16日:第10回技術研修会。12名が参加。

G原さんに木綿糸800本用の竹筬試作を依頼。

10月27日:国際交流基金・アジア理解講座『アジアの布と社会』の第5回目で、T口さんが「布作りを支える部品と道具 -竹筬製造技術の地域内伝承と地域間ネットワーク-」というタイトルの講義。

11月13日:第11回技術研修会。12名が参加。

11月21日:第12回技術研修会。12名が参加。

12月11日:第13回技術研修会。11名が参加。



■ 2005年

1月22日:第14回技術研修会。10名が参加。

2月12日:第15回技術研修会。15名が参加。

2月26日:第16回技術研修会。12名が参加。

3月11日:第17回技術研修会。12名が参加。

3月18・19日:大分県竹工芸支援訓練センター見学(参加者5名)。

竹筬製作の道具類を復元したことで正会員に貸し出し、自宅研修を可能とする体制作りができた。研修での「仕上げ」工程への挑戦、八重山上布用竹筬製作を今年の目標とし、石垣島より使用中の竹筬の取り寄せを依頼する。

3月24日:岐阜県穂積市で研究会の総会と技術研修成果報告会開催。一般市民の参加を得る。

・・・

2006年

8月23日 平成18年度 芸術文化振興基金助成交付決定(助成額は350万)。活動名は「竹筬製造技術(仕上げ工程)の保存および継承と、そのための記録作成」。編組み工程までの全工程を習得した会員は5人となった。研修者たちは、筬試作品の使用実験や沖縄での研究ワークショップを通して自己研鑽に励んでいる。

2007年7月6日  平成19年度 芸術文化振興基金助成交付決定(助成額は280万)。活動名は、「竹筬製造技術(仕上げ工程)の保存および継承と、そのための記録作成」。H18年度の活動の延長で、筬羽作り、筬羽仕上げ工程および筬修理技術習得のために技術研修会を続ける。各織物産地向けの筬羽を目指し、試作実験、使用実験を進めた。筬羽用竹材など材料確保とそのシステム作りの問題に取り組む。研修者たちは、筬試作品の使用実験や宮古、石垣島での研究ワークショップを通して自己研鑽に励んだ。



H20年度 芸術文化振興基金助成の交付内定。「竹筬製造技術の保存と継承(特に自動筬編み機用の筬羽作りと仕上げ工程)と、そのための記録作成」。


文責:田口
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