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(略称:竹筬研究会)
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 竹筬研究会を結成したのが平成15年7月、翌年16年から芸術文化振興基金より助成を受け、その後23年9月からは文化庁の国宝重要文化財等保存整備費補助金よりの助成を受け、竹筬の製作と修復の技術を修得し、その技術の保存と伝承を目指し研修を続けて10年、今年度は11年目に入りました。

 「竹筬」のビデオの中で、職人さんが語られているように、一つの工程の技術を修得するのに10年はかかると話されています。竹筬製作には大きく三つの分業工程があります。【1】竹材店から購入した竹ベラに10回の刃物を通し竹筬羽の羽切りまでの銑引きなどの工程、【2】羽切りした筬羽の面を整え、油焼きし、面取りなどをする筬羽の仕上げ工程、【3】仕上げされた筬羽を竹筬に手組み、または編筬機により組み、竹筬として仕上げる組み工程。【3】の工程も旧・日本竹筬工業でしていましたが、【1】【2】が主たる仕事で、【3】が全国の竹筬屋さんの仕事ということでした。約10年前に日本竹筬工業の【2】の工程の職人さんが仕事ができなくなり、竹筬製造は休止し廃業になりました。【1】の銑引き工程は日本竹筬工業の故・豊田陸夫さんから、会員の故・平野さん、合原さん、今里さん、西尾さん、そして他の会員へと、技術は引き継がれています。【3】の組み工程は豊田亨さん、大橋滋さんの技術と機械を現・金筬業の会員・小嶋さんが担当、【2】の仕上げ工程はビデオなどを参考にして小嶋さんが工夫し担当して竹筬研究会の試作竹筬は製作され、年2回の「試作竹筬と織布展」で、その成果と研究会の現状を報告しています。

 試作竹筬も約50枚提供し、50名の染織家の皆様に試織をお願いし試作竹筬の評価をお願いしています。試織はまだ個人レベルでのお願いで、染織産地の職人さんレベルでの依頼はまだクリアーできていません。それは産地では着物の織幅で1000本以上の経糸本数、普通は1200本またはそれ以上の経糸本数の竹筬が必要とされ、その分、筬羽は薄くより高度な技術が要求されます。1000本までの竹筬なら何とか技術的に確立できていると思いますが、それ以上の技術はさらなる研修を重ねる必要を感じます。それに加え、近年は竹林の問題もクリアーすべき、課題になりました。竹工芸の衰退で竹林の荒廃が進み、竹材店より竹筬に適した良質の真竹の竹ベラ入手が困難になり、竹切り職人さん、竹加工職人さんの減少や後継者0の業界になりつつあり、原料確保とその加工が今年の竹筬研究会の大きな仕事になりました。
(第1と第3の土曜日午後1時〜5時頃まで、岐阜県瑞穂市で研修をいたしております。是非見学にお越し下さい。)


(2014.04.18 下村輝 記)
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