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(略称:竹筬研究会)
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 第10回試作竹筬と織布展が1月21日から26日まで名古屋市民ギャラリー栄で開催、連日約100名の皆様にお越しいただき、多くの方に竹筬の現状と竹筬研究会の活動を知っていただけました。今、竹筬研究会の最大の課題、竹筬に適した良質の竹に出会え、見つけることができていないため、新作の試作竹筬の提供は少ないのですが、それでも新加入の方の作品が5点加わり、約50点の試織布と会員の自作竹筬による作品約10点の合計60点の作品展示は見応えがあります。会員製作の展示竹筬も初期の竹筬にくらべ、その精度の高さは、ほとんど完成品に近く、あとは割れにくい良質の竹材を見つけることで、羽割れは格段に少なくなり、竹筬復活がより近づくと思います。竹筬研究会のもう一つの課題、杼の試作品の1作目も展示することができました。

 今、会員の一番の仕事は、竹切り職人、岡さんに切り出していただいた7〜8mの青丸竹の節を電動丸鋸で落とし、規定の長さに切りそろえ、その丸竹に会員が鉈で1ヶ所割りを入れますが、これが大変です。鉈を入れると青丸竹はバーンと割れるのではなく、鉈を青竹は挟み込み、抜くのが大変です。研修ということで経験してもらっていますが、上から羽が落ちるクランク式の購入した竹割り機では、少しの工夫で早く簡単に割りを入れております。その割りを入れた丸竹を会員が鉈で16mm幅に割り、その竹片を1mm厚の竹ベラに機械を通しヘギ竹に加工、竹筬の原料の竹ベラ作り、湯炊きし乾燥という工程を会員でいたしております。

 以前は竹材店より電話1本で入荷していた竹が竹工芸の衰退で、竹を切り出す職人、その竹を加工する職人がほとんど仕事として成り立たず、限りなく0に近づいた現在、竹筬作りには良質な竹材の確保と加工作業が加わり、その工程の機械化が必要です。良い原料、良い道具や機械、そして技術の三つがクリヤーできてこそ、良い竹筬ができます。今後もよい竹材探しと道具や機械の開発、そして日々の研修で技術の向上を目指します。

 金筬の現状も調べました。金筬の筬羽、リードワイヤーは大阪の(株)見浪製作所、筬羽を固定するコイルは大阪の日本圧延工業所の各1社のみ、海外向けの需要が減少しても大丈夫なように思いますが、それを組む金筬屋さんの高齢化と後継者0のことが、原材料のこともそうですが、より深刻な問題だと思います。

 筬がなければ織物もないということを肝に銘じて竹筬復活と金筬の存続を願い研究会の活動を進めていきたいと思います。




(2014.02.21 下村輝 記)
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