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(略称:竹筬研究会)
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2010年10月19日〜24日の横浜・シルク博物館での第4回「竹筬と織布展」、そして11月18日〜20日の竹筬羽の故郷であり、研修場所である岐阜県穂積町(現・瑞穂市)での2回目の第5回「竹筬と織布展」も決定、両作品展に向けて新たに試織をお願いする約10点の竹筬作りを始めております。正会員の森田英史さん、森武さん、西尾一三さんにより筬羽引きされた竹筬羽は特別会員の元職人さん豊田義雄さんの検査を受け合格した筬羽を小嶋孝幸さんの仕上げ工程を経て、筬組みのプロ、大橋滋さん、小嶋孝幸さんの編筬機による機械組みにより試織用竹筬を製作、そして「製作・普及部」の竹筬として、まだ試織を兼ねてではありますが、お分けしていける入口に立ちつつあります。千四の竹筬羽を引いておられた義雄さんの検査は、以前の千○までの基準と較べきびしく、毎回合格をいただけるには、すべての面で一層の努力と改良が必要で、現在研究会はクリアーすべき大きな壁につきあたっております。整備不十分な竹林からの決して良くはなっていない竹材、正直台、銑、金板の全面改良、そして技術の積み重ねによる技術の向上の3点がクリアーできた時、プロの織産地にもたえる竹筬が復活できたとの思いで、義雄さん基準を目標に0からの出発のつもりで日々の研修を積んでいき、シルク博物館での竹筬展へ進んでいきます。

(2010.06.22 下村輝 記)
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第4回「試作竹筬による織布展」



★無事終了いたしました★







2010年10月19日(火)〜24日(日)


横浜市 シルク博物館 (入館料必要)にて
http://www.silkmuseum.or.jp/main/index.html




内容:試作竹筬による織布「作家、会員」
   会員製作の竹筬
   竹筬製作工程と道具
   外国を含む様々な竹筬
   会員による実演と解説
   竹筬の診断と修理(預かり修理は実費)




■試作竹筬による織布の出展予定者(敬称略)

・沖縄県宮古織物事業協同組合
・神樹工房:神里佐千子(宮古上布・沖縄県宮古島市)
・新垣幸子(八重山上布・沖縄県石垣島市)
・花城キミ(沖縄県小浜島)
・西筋ヒデ(沖縄県多良間島)
・上原美智子(沖縄県南風原町)
・大城拓也(沖縄県南風原町)
・大城廣四郎織物工房:大城一夫(琉球絣)
・平良道子(久米島紬・沖縄県久米島)
・桃原禎子(久米島紬・沖縄県久米島)
・鹿児島県大島紬指導センター(奄美市)
・遊生染織工房:築城則子(北九州市)
・甲木工房:甲木恵都子(郡上紬・福岡県那珂川町)
・博多織デベロップメントカレッジ四期生:小柳裕子(博多献上着尺・福岡市)
・松枝哲哉・小夜子工房(久留米絣・福岡県)
・都機工房:志村ふくみ・洋子(京都市)
・丹波布伝承館(兵庫県青垣町)
・手織り工房・和:磯緋佐子(名古屋市)
・高木宏子(三河木綿・愛知県岡崎市)
・間瀬邦子(愛知県豊田市)
・小林佐智子(愛知県武豊町)
・薦田綾子(山梨県北杜市)
・宗広尚子(あしがら紬・神奈川県南足柄市)
・佑工房:佐伯恵(東京都)
・唐仁原ますみ(川越唐桟・さいたま市)
・山田春子(川越唐桟・川越市)
・手織の仲間さくら(千葉県佐倉市)
・小室正子(茨城県水戸市)
・繁藤道子(茨城県小美玉市)
・志水美実(茨城県つくば市)
・小峰和子(埼玉県狭山市)

会員作品 約20点


■会員による筬羽作り実演と解説

 10:00〜11:00、13:00〜14:00

■竹筬の診断と修理

 ☆会場に竹筬をご持参ください☆ 
 22〜24日  13:00〜16:00
 旧・日本竹筬工業(株)技術者である大橋滋さんによる古い竹筬の診断(筬羽差換え・筬組替え)
 ※その場での修理(羽の差換え)以外は、実費となりますのでご相談ください

■ ビデオ上映
 旧・日本竹筬工業(株)の竹筬製造
 筬作り研修、沖縄などのワークショップの様子

■■■





2月の東京・八王子織物工業組合での「試作竹筬による織布展」は入場者約400名。試織布は着尺が主の作品展で、織物組合の皆様にも、竹筬に関心を持ち手織りをしている方が、東京にもこれほど多くの方がおられることを知っていただけ、日本の染織が悲観的な面だけではないこも改めて認識していただけました。八王子展の成果をもとに横浜・シルク博物館での第4回竹筬展も10月に決定、シルク博物館の21回目の公募展・全国染織作品展(10月9日〜11月14日)の期間中の10月19日(火)〜24日(日)の6日間開催いたします。そして11月には竹筬羽の郷里であり研修場所である岐阜県穂積町(現・瑞穂市)で第5回竹筬展を開催予定です。当研究会への芸術文化振興基金よりの22年度の助成は50万円ものアップの350万円に内定、当研究会への実績への評価と期待度を感じます。今年度の目標は素人集団の研究会の竹筬がプロに認めていただけるように制作技術を進化させ、八重山上布・芭蕉布・小千谷縮・越後上布・宮古上布・大島紬へと順次挑戦し、試織の実績を重ねつつ、染織の皆様のご要望にもお応えできる研究会の体制作りと新しい形での後継者育成と竹筬の流通につきましても挑戦していきたいと思います。

(2010.05.08 下村輝 記)

染織と生活社『染織情報α』2010年6月号より
   



昨年3月、日本で唯一の竹筬羽の生産地で、竹筬研究会の研修場所である岐阜県穂積町(現・瑞穂市)での第1回「試作竹筬による織布展」より約1年、昨年9月には沖縄で2回目、そして今回の2月、東京・八王子市での3回目の竹筬と織布展、研究会の活動は一歩ずつ前進し、竹筬復活に近づきつつあると実感しております。昨年3月、当研究会の実技の講師、旧・日本竹筬工業で唯一の筬羽引きの職人さん、豊田陸雄さんが亡くなられ、筬羽引きを直接指導していただけることは出来なくなりました。しかし、約6年間の指導の結果、数人の会員が不十分ながら技術を引き継ぎ、次の世代に引き渡す事が可能になり、研修を実施しております。沖縄展までの試作竹筬の精度が充分かと申しますと、約20枚の試織結果は、3枚の筬羽割れが生じ、試織していただいた方にご迷惑をおかけいたしました。その後の試作竹筬は同じ日本竹筬工業で1400と精度の高い竹筬羽をご自分で設計された筬羽引きの機械で製作されていた唯一の職人さん、豊田義雄さん。現在94歳ながらお元気で、会員が製作した羽切り前の竹筬の検査を義雄さんの精度と厳しいチェックと助言をいただき合格した筬羽のみ、試作竹筬や将来に向けて譲ることを前提の「製作・普及部」製の竹筬として製作、それまでの試作竹筬とは一段レベルアップした安心してご使用いただける竹筬に近づきつつあります。そして次なるステップの第一歩として、絣の精度を要求される久留米絣に挑戦し竹筬を納品し、試織をお願いしております。そして今後は小千谷縮・越後上布用の竹筬に挑戦、さらに芭蕉布・宮古上布・大島紬用の竹筬へと順次挑戦し、試織をお願いし、5反10反と問題が生じなければ、形だけの竹筬ではない使用に充分たえる竹筬が復活したといえ、現在試織をお願いしている方、そして賛助会員として以前より応援していただいている方、そして竹筬をご希望になっておられる方々へと竹筬研究会の「製作・普及部」製の竹筬として譲っていければと考えております。
 筬組みは瑞穂市の研修所に日本竹筬工業の豊田亨さんの機械組み用の編整機が設置でき、日本竹筬工業のもう一人の機械組み職人さん、大橋滋さんの指導で若い金筬職人の小嶋孝幸さんにその技術を伝授していただいており、その完成度は格段に進歩しています。あとはこの機械組みにたえうる精度の高い竹筬羽をいかに多く製作できるか、それが譲れる竹筬の第一歩目と考えております。東京展が終わりましたら、豊田義雄さんが実行された筬羽引きの機械化に再挑戦し、筬羽の機械化を是非実現するために活動したいと思います。

(2010.02.21 下村輝 記)

染織と生活社『染織情報α』2010年4月号より




11月、3泊4日で大分と福岡へ会員4名で行きました。会員の西尾一三さんが挑戦されている、鯨寸間39羽と筬密度は粗い竹筬なのですが、その絣技術の精密度から竹筬の精度も要求される重要無形文化財久留米絣技術保持者会の松枝哲哉さんへの再度の竹筬納品と角浦節子さんによる種糸台用竹筬の納品。大分の竹工芸支援センターでは筬羽引きの機械引き化のための参考機械と情報の収集。福岡の竹材店へは竹材の割れに関する問題の解決。そして久留米絣技術保持者会の皆様方と市役所の会議室での竹筬情報、実技、問題点、現状、後継者などを映像を含めて意見交流会を持ちました。松枝さんには以前から試作竹筬で織布試織をしていただいて、問題点も指摘いただき、より完成度の高い竹筬を目指して努力された西尾さんの竹筬を納めました。今までの試作竹筬で試織していただいた竹筬で、筬羽の割れが生じた竹筬が3点、その原因も特別会員の元・職人、豊田義雄さんの指摘で解明できており、今後の竹筬は筬羽段階での義雄さんの厳しい検査で合格した筬羽を使用しての試作筬や「製作・普及部」の竹筬ですので、以前の試作竹筬の精度とは一段と違った、譲ることも可能な品質にも自身が持てつつある第一歩目の竹筬です。西尾さん、森田英史さんの筬羽はもう少しで義雄さんの検査を受けなくても自己検査でというレベルに近付きつつあり、角浦さんの新加入の方への研修で、次の人たちも育ちつつあります。研究会では、現在、西尾さんと森田さんに久留米絣と同様、高い精度を求められ、筬密度の高い越後上布、小千谷縮、宮古上布、そして旧・日本竹筬工業でも一番神経を使い製作されていた15.5ヨミの大島紬用の竹筬へと挑戦していき結果を出していきたいと思います。併せて「製作・普及部」の竹筬も譲れる体制へと進めていきたいと思います。岐阜の研修作業所には豊田亨さんより譲り受けました竹筬機械組み機である編整機が設置され、特別会員の大橋滋さん指導で小嶋さん主体に可動に向けて調整しています。竹筬の現在・現状・未来を知っていただく上で2月26日からの東京展、是非ご覧いただきたいと思います。

(2009.12.18 下村輝 記)

染織と生活社『染織情報α』2010年2月号より
★第3回「試作竹筬による織布展」開催のお知らせ★

 ※無事終了いたしました



2010年2月26〜28日
10:00〜18:00(最終日は17:00まで)


八王子市織物工業組合 別館 3階 にて
http://www.kougei.or.jp/tamaori/


内容:試作竹筬による織布「作家、会員」
   会員製作の竹筬
   竹筬製作工程と道具
   外国を含む様々な竹筬
   会員による実演と解説
   竹筬の診断と修理(預かり修理実費)



■試作竹筬による織布の出展予定者(敬称略)

・沖縄県宮古織物事業協同組合
・神樹工房:神里佐千子(宮古上布・沖縄県宮古島市)
・新垣幸子(八重山上布・沖縄県石垣島市)
・花城キミ(沖縄県小浜島)
・西筋ヒデ(沖縄県多良間島)
・上原美智子(沖縄県南風原町)
・大城拓也(沖縄県南風原町)
・大城廣四郎工房
・平良道子(久米島紬・沖縄県久米島)
・桃原禎子(久米島紬・沖縄県久米島)
・鹿児島県大島紬指導センター(奄美市)
・遊生染織工房:築城則子(北九州市)
・甲木工房:甲木恵都子(郡上紬・福岡県那珂川町)
・松枝哲哉・小夜子工房(久留米絣・福岡県)
・都機工房:志村ふくみ・洋子(京都市)
・丹波布伝承館
・手織り工房・和:磯緋佐子(名古屋市)
・高木宏子(三河木綿・愛知県岡崎市)
・間瀬邦子(愛知県豊田市)
・宗広尚子(あしがら紬・神奈川県南足柄市)

会員作品 約15点


■会員による筬羽作り実演と解説
 26〜28日 14:00〜15:00

■竹筬の診断と修理
 ☆会場に竹筬をご持参ください☆ 
 27・28日 13:00〜16:00
 旧・日本竹筬工業(株)技術者である大橋滋さんによる古い竹筬の診断(筬羽差換え・筬組替え)
 ※その場での修理(羽の差換え)以外は、実費となりますのでご相談ください

■ビデオ上映

 旧・日本竹筬工業(株)の竹筬製造
 筬作り研修、沖縄などのワークショップの様子

■■■





 9月25〜27日、沖縄県立博物館・美術館1階講座室での第2回「試作竹筬による織布展」も無事終えることができました。一番竹筬の要望が強い沖縄での竹筬展と織布の出展者の半数が沖縄の各染織生産地の作品ということもあり、連日、90名前後の熱心な方々がお見えになり、竹筬の作り手と使い手が交流できた充実した3日間でした。今回の経験を基に来年2月に予定しています第3回「試作竹筬による織布展」の東京展をめざしたいと思います。今回の沖縄展では第一回の岐阜県穂積町(現・瑞穂市)での竹筬と織布展に新しく宮古上布・久米島紬2点・愛知県の間瀬邦子さん・南風原町の大城拓也さんの試作竹筬による織布も加わり、竹筬と織布が一層充実した作品展となりました。東京展ではさらに試作竹筬による織布の参加も加わり、一歩づつですが着実に研究会の技術が前進している実感があります。沖縄展では「製作・普及部」の千○と千百の竹筬を各2枚展示、まだ試織も兼ねての有料譲渡ではありますが納品、今後はさらに千二・千三を製作、また、主に木綿用の九○・八○も製作中です。まだ試織を兼ね、多く試織をしていただける染織家の方々を最優先に、研究会の賛助会員として応援していただいていた方々へと順次、有料で譲っていますが、最低一枚の筬で10反以上を織っていただき大丈夫というお返事をいただけた折りには一般の染織家の皆様のご要望にもお応えできると思います。その研究会の体制作りと併せて、研究会が製作し譲渡できる竹筬の精度と目標レベルは以前の自分用の竹筬という精度ではなく、他の人に譲り使っていただく、職業としての染織家・染織産地の使用に耐えうる精度をめざしたいと思います。具体的には宮古上布・越前上布・小千縮・喜如嘉の芭蕉布・久留米絣といった文化庁が認定された技術の高い染織産地と、最大の需要が望め最高の竹筬技術を要求される大島紬での職人さんでのOKがいただけるレベルでの精度を最終目標にいたします。その中で筬密度、鯨寸間39羽の久留米絣・松枝哲哉さんの竹筬を会員の西尾一三さんと戸区別会員の大橋滋さんで挑戦され製作、併せて松枝さんより要望のありました絵台用の竹筬を会員の角浦節子さんが挑戦、製作され、11月末には納品、その結果を待ちたいと思います。今後の研究会の活動は竹筬の精度を上げるための各染織産地の調査・豊田義雄さんがよく言われる筬羽引きの機械化のための調査と開発と製作に力を入れ、良い竹筬をできるだけ多くの皆様に使っていただき、竹筬製作の若い職人と竹筬を使用する染織家の双方が成り立つ研究会のあり方を確立していきたいと思います。

(2009.10.22 下村輝 記)

染織と生活社『染織情報α』2009年12月号より


第二回 試作竹筬による織布展・沖縄


のご案内

※無事に終了いたしました。


開催日:2009年9月25日(金)〜27日(日)
    9〜20時(最終日は18時まで)

場所 :沖縄県立博物館・美術館 1階 講座室

     http://www.museums.pref.okinawa.jp/index.html


内容:試作竹筬による織布「作家、会員」
   会員製作の竹筬
   竹筬製作工程と道具
   外国を含む様々な竹筬
   会員による実演と解説
   竹筬の診断と修理(預かり修理実費)



■試作竹筬による織布の出展予定者(敬称略)

・沖縄県宮古織物事業協同組合
・神樹工房:神里佐千子(宮古上布・沖縄県宮古島市)
・新垣幸子(八重山上布・沖縄県石垣島市)
・花城キミ(沖縄県小浜島)
・西筋ヒデ(沖縄県多良間島)
・上原美智子(沖縄県南風原町)
・大城拓也(沖縄県南風原町)
・平良道子(久米島紬・沖縄県久米島)
・桃原禎子(久米島紬・沖縄県久米島)
・鹿児島県大島紬指導センター(奄美市)
・遊生染織工房:築城則子(北九州市)
・甲木工房:甲木恵都子(郡上紬・福岡県那珂川町)
・松枝哲哉・小夜子工房(久留米絣・福岡県)
・都機工房:志村ふくみ・洋子(京都市)
・手織り工房・和:磯緋佐子(名古屋市)
・高木宏子(三河木綿・愛知県岡崎市)
・間瀬邦子(愛知県豊田市)
・宗広尚子(あしがら紬・神奈川県南足柄市)

会員作品 約15点


■会員による筬羽作り実演と解説
 25〜27日 10:00〜11:00、14:00〜15:00

■竹筬の診断と修理
 ☆会場に竹筬をご持参ください☆ 
 26・27日 13:00〜16:00
 旧・日本竹筬工業(株)技術者、大橋滋さんによる古い竹筬の診断(筬羽差換え・筬組替え)
 ※その場での修理(羽の差換え)以外は、実費となりますのでご相談ください

■ビデオ上映

 旧・日本竹筬工業(株)の竹筬製造
 筬作り研修、沖縄などのワークショップの様子

■■■





新年度に入り5ヶ月、新入会された会員の岐阜県瑞穂市生津での研修も順調に進んでおります。また、研究会の譲れることを前提にした「製作・普及部」の技術レベルですが、唯一の筬羽引きの職人さん、90歳を越えられた豊田義雄さんのご自宅に伺い、筬羽の検査・道具・製作上の注意点・お話と、今しかお聞きできない貴重で大切なお話を、帰りの時間を気にしながら、特別研修をしていただいております。筬羽引きの職人さんには千○(着尺幅1尺5分で1000本の経糸を通す時に使用する竹筬と竹筬羽の名称)を標準に竹筬羽を引かれていた豊田陸雄さん、千四を標準に引かれていた義雄さん、六○から八○ぐらいの木綿用のあらい竹筬羽を引かれていた職人さんがおられ、その筬羽を旧・日本竹筬工業の組み工程(機械組み)の職人さん・豊田亨さん、大橋滋さんにより竹筬羽の良否も含めて、用途により選別し製作されていました。竹筬羽は八○より千○、千○より千四と薄くなるほど精度が要求され、難しくなります。千四を引かれ、人の技の五倍以上効率が良く、精度の高い筬羽が機械の調整を完璧にしておけば、二つ割り・幅取り・荒引き・一番大切な二番引き・皮引きまでの工程が出来る各機械を自分で設計図を引き、ご夫婦で使いこなされていた豊田義雄さん、ご自身で最後の上引き(仕上げ引き)は銑と正直台で手引きされていた職人さん、義雄さんのご助言は本当に今、貴重な生きたお話です。この貴重な機械は残念なことに今はないのですが、その再興も是非に進めるよう助言いただいております。「製作・普及部」の竹筬は角浦節子さんの竹筬羽使用の竹筬が相楽木綿(京都)に納まりましたし、追加分も製作中。森田英史さんの竹筬羽使用の竹筬は沖縄展で展示予定、福岡の甲木恵都子さんが教えておられる染色教室でご購入、試織を兼ねて使用いただきます。西尾一三さんの竹筬羽じゃ久留米絣の松枝哲哉・小夜子さん用に再度完璧をめざして現在努力中、併せて千○以下の木綿用の竹筬羽も製作中で、近い将来、ご購入いただける竹筬が製作できると思います。一歩ずつですが竹筬製作は前進しておりますので、この偶数月の広告欄や研究会のホームページを今後もご覧下さい。


(2009.08.21 下村輝 記)

染織と生活社『染織情報α』2009年10月号より




 20年度の総会も終わり、21年度の活動が始まりました。助成金は300万円の内定があり、「試作竹筬による織布展」の沖縄巡回が下記のように決まりました。第一回の岐阜県穂積町(現・瑞穂市)での作品展に、現在試織中の染織家の方々の作品を加えた作品展になります。第一回で羽割れを含む問題のあった試作竹筬は貴重な反省を含む勉強材料の資料として保存いたします。幸いその原因も豊田義雄さんに指摘していただき、当り前のこと、二番引きの大切さ、皮を限りなく薄く取ることの大切さを徹底していこうと思います。陸雄さんが亡くなり、義雄さんが研修に参加できなくなった状態で、会員自身が良いと判断し、製作した竹筬が2反目の試織で羽割れという結果が1枚でも出た以上、その染織家の方に対してはもちろんのこと、会の反省も含め原点に戻り、精度を高める日々の努力をしなくてはならないと強く思います。自分のした仕事で問題が生じれば、その信用回復のため、さらに研修努力を重ね、より精度の高い仕事をめざす、そんな当り前の気持ちのある方のみが、自分用ではなく、他の人に譲れる竹筬を作る資格があるとの考えで、今後の研修は前進いたします。そのことはすでに始めており、羽切り前の上引きした筬羽を原点に戻り、義雄さんに検査していただき、良いといわれた筬羽のみ、試織用や譲る竹筬として出していきます。竹筬研究会には本年より研修部門に加え、染織家の皆様が一番希望されている実際に竹筬を譲ることを前提にした「製作・普及部門」ができ、もうこの部門も実際に活動を始めています。会員の西尾一三さんと森田英史さんが引かれた筬羽を義雄さんが検査、その検査済みの筬羽を西尾さんと筬熊リードの小嶋孝幸さんが仕上げ、組みは特別会員の大橋滋さんと小嶋さんで今後の竹筬研究会の竹筬は製作し、試織していただける方、正会員、賛助会員という順番で試織を重ねながら竹筬普及の範囲を広げ、竹筬復活につなげていきたいと思います。沖縄展では「製作・普及部門」製作の譲れる竹筬が展示できればと考えております。研修部門におきましては角浦節子さん・西尾一三さん・大橋滋さんによる新入会された会員を含めた研修が瑞穂市生津外宮前町1-120の新しい研修作業所で始まっており、この作業所は上下で53坪の広さ、宿泊も10名程度叶ですので、近い将来、竹筬の資料・染織道具類・糸車・ねん糸機等の動く資料館として活用の予定で、そのお知らせはまた染織情報αのインフォメーション欄をご注目下さい。


第二回試作竹筬による織布展・沖縄
2009年9月25日(金)〜27日(日)
沖縄県立博物館・美術館一階 講座室



(2009.6.23 下村輝 記)

染織と生活社『染織情報α』2009年8月号より


 全国で唯一の竹筬羽の生産地で最後の竹筬産地であった岐阜県穂積町(現・瑞穂市)で3月13日から15日まで開催された「試作竹筬による織布展」は会員の協力と努力、そして竹筬を持っておられる染織家、織物愛好家、地元瑞穂市民の方々、合わせて3日間で約800人の来場があり、大きな成果を持って終えることが出来ました。また、新規加入もいただき、21年度の次なる目標。、竹筬復活への確かな一歩になりました。試織作品の結果は約9割の方々の竹筬は問題がなく、3作目4作目と経過を重ねていただく結果待ち、また1割4名の方達からは試織していて少し気になったところがあったとのご意見、芭蕉布の平良さんよりは仮筬では使用していただけましたが試織には不安とのご意見もあり、クリアーすべき点はまだあります。ただ、試織結果の良かった方達からは竹筬のご注文があり、21年度より譲ることも含めた研究会の体制作りをいたします。最初はまだ試織をお願いしつつの竹筬販売という状態ではありますが、より研修を重ね宮古上布・越後上布・小千谷縮・久留米絣・大島紬といったより精度を要求される織物にも対応できる竹筬をめざしたいと思います。大成功の内に終わりました今回の作品展、反省すべき点もありました。当研究会としては初めての作品展であり、予想外の来客者で毎日が大変だったのですが、また多くの会員が遠方よりの人が多く、帰りの時間の制限もあり、終了後の時間に約40点もの作品と試作竹筬が並ぶ貴重な機会の会場で、一度も会員同士の研修勉強会がもてなかったこと、残念な思いがいたしました。4月以降の研修では何回かは、提供試織布と竹筬(現物は各自に返却)についての勉強会を実施したいと思います。どの試織布も貴重な参考裂で会員以外の方の研修見学も大歓迎ですので、是非研修会場へお越し下さい。また21年度も申請していました助成金の内定通知をいただき「試作竹筬による織布展」の東京と沖縄での開催が決定いたしました。また今回の作品展をDVDに編集しており、無料貸出しを予定しております。どうぞ染織情報αのこの広告欄、あるいはインフォメーション欄をご注目下さい。今回の作品展、本当に多くの方達、また遠方より来ていただきありがとうございました。より精度の高い竹筬を目指し研修を重ねて行きたいと思います。


(2009.4.16 下村輝 記)

染織と生活社『染織情報α』2009年6月号より


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