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(略称:竹筬研究会)
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【和楽】
8.9月号  小学館



p.92-p.93 田中敦子さんの「世界に誇れる日本の工芸、その現在の状況は?」の中で竹筬研究会が紹介されました
 



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 24年度の一番の問題は竹材の質、25年度もこの事が一番重要な課題です。将来的には、自分達で竹林の整備と管理をし、切り出しまでしないと、竹筬に適した竹は入手困難になるのではと思います。さて、丸竹から竹ベラまでの加工ですが、8mm幅での竹割りは簡単に加工、次の正確な幅取りと約1mmの厚み加工に今少しの機械調整が必要です。自分達で竹ベラ加工することになり、以前の節間の長さで選別していた竹材から、竹の太さ(直径)で選別することが可能になり、絹用の千○以上のうす羽に径の太い竹、木綿用の千○以下の厚羽には、比較的径の細い竹での竹筬羽という選択加工が可能になり、今まで職人技でカバーしてきた加工技術を原料でカバーする、今までになかった竹筬の質を高める加工の仕方です。研修を重ね、技術修得をしつつ、その技術の機械化も合わせて進んでいきたいと思います。



(2013.06.21 下村輝 記)
  


 25年度の竹筬研究会の事業が始まりました。研修日は第1と第3の土曜日午後1時より岐阜県瑞穂市の研修所です。入会及び研修見学は歓迎です。事前連絡の上、研修所へお出かけください。

 さて、昨年度は原料の竹材に悩まされた1年でした。以前の九州の竹が寸法と質的にほぼ全滅、京都の竹も期待外れ、唯一、地元岐阜県の竹切り職人さんに切り出していただき納入した竹材に少し光が見えつつあります。その丸青竹を荒引きの一歩手前、あるいは調整次第で荒引きまでの機械化が山口県より購入した2台の機械で、ほぼクリアできそうです。ただ竹材をどのように乾燥のことも含めて処理するのが筬羽にとり一番良いことかは、今後実験を重ね検証していくべき課題です。

 また、会員の竹筬羽検査をしていただいている特別会員・豊田義雄さんの基準1/100mmの精度は、残念ながら去年はほとんど合格がいただけず、結果として試作竹筬の本数も少なく、あわせて竹材の質も悪く、結果が出せなかったのですが、義雄さん以前の2/100mmの甘い基準に戻るのではなく、1/100をめざし、文化庁から要望されている宮古、越後等の織物産地の職人さんの要望にも耐えうる精度を目標に、竹材の吟味を技術の研修に努力を重ねたいと思います。



(2013.04.19 下村輝 記)







 2月8日、岐阜県の竹切り職人・岡さんに1月に切っていただいた長尺の丸竹が入荷、岡さんを含めた会員有志で節を落とした竹筒にする作業で、これには去年購入した押し切りタイプの電動丸ノコが威力を発揮いたします。私は12月に届いていた山口県の竹加工機械メーカーの電動の幅割り機と一定の幅取りと厚み剥ぎが一度にできる機械の調整運転を初めていたしました。半割りした丸竹を幅割り機で8mmに割り、次にその8mm幅の竹を幅取り6.5cm、厚さ約1.2mmに剥ぎ取る作業で、結果は初めてにしては十分すぎる結果、まだ調整や機械的に工夫をして改良すべき点はありますが、竹材として十分精度の高い原材料が自分達の手で作り出せる手応えを感じました。今まで竹材店が加入し入荷していた竹材が、自分達で加工しなくてはいけないことになり、新たな作業が増えたのですが、その分、原材料から吟味し選別して加工して使用できる利点は、増加した作業以上に竹筬にとって良い結果に繋がることだと思います。

 2月16日の研修日に昨年依頼していた京都府の竹材2500本が入荷、検品したところ、3割に幅不足や割れ、信じられない結果で、これで竹材店よりの竹ベラはほぼ全滅です。竹林に人手が入らず、竹切り職人さん、加工職人さん、竹材店の連携が十分に取れておらず、規定の寸法品が納まらない竹材の現状に失望いたしましたが、原料が良くなくては、良い製品はできないとの思いで、竹材店には頼らず、切り出し職人さんとの連携を大切にし、勉強させていただき、将来的には自分達で良い竹材を選別できる目と切り出せる能力を身につけないといけない時代になる覚悟で、今後はやっていこうと思います。

 今年度は良い竹材を選び、技術の精度を上げること、私の仕事は竹材加工の機械化と次の工程の精度を必要とする義雄さんが製図を書き製作され機械化された荒引き以後の機械の復活です。千四の竹筬羽の機械をされた精度の高い義雄さんの筬引き機械を目指したいと思います。まず山口の2台の機械を使い精度の高い幅6.5cm、厚さ1.1mmの原材料の竹ベラ作りから始めたいと思います。



(2012.02.21 下村輝 記)






第9回「試作竹筬による織布展」




2013年3月13日(水)〜14日(木)

10:00~17:00



岐阜県瑞穂市総合センター
あじさいホール(2F)
にて開催
(JR東海道線 穂積駅より徒歩10分)




内容:試作竹筬による織布(作家、会員)
   会員製作の竹筬
   竹筬製作工程と道具
   外国を含む様々な竹筬
   会員による実演と解説
   竹筬の診断と修理(預かり修理は実費)




■試作竹筬による織布の出展予定者(敬称略)

・沖縄県宮古織物事業協同組合
・神樹工房:神里佐千子(宮古上布・沖縄県宮古島市)
・新垣幸子(八重山上布・沖縄県石垣島市)
・花城キミ(沖縄県小浜島)
・西筋ヒデ(沖縄県多良間島)
・上原美智子(沖縄県南風原町)
・大城拓也(沖縄県南風原町)
・大城廣四郎織物工房:大城一夫(琉球絣)
・久米島紬事業共同組合(沖縄県久米島町)
・鹿児島県大島紬指導センター(奄美市)
・遊生染織工房:築城則子(北九州市)
・大和恵子(北九州市)
・甲木工房:甲木恵都子(郡上紬・福岡県那珂川町)
・万代春奈(博多献上着尺・福岡市)
・織らぼ・こたに:小谷るみ(別府市)
・松枝哲哉・小夜子工房(久留米絣・福岡県)
・工房ゆみはま・田中博文(弓浜絣・鳥取県境港市)
・広瀬絣工房・永田佳子(島根県安来市)
・都機工房:志村ふくみ・洋子(京都市)
・志賀松和子(絹織物・京都府和束町)
・丹波布伝承館(木綿織物・兵庫県丹波市)
・手織り工房・和:磯緋佐子(絹織物・名古屋市)
・間瀬邦子(絹織物・愛知県豊田市)
・小林佐智子(木綿織物・愛知県武豊町)
・原千絵(絹織物・岐阜県郡上市)
・薦田綾子(山梨県北杜市)
・宗広尚子(あしがら紬・神奈川県南足柄市)
・佑工房:佐伯恵(東京都)
・小熊素子(絹織物・東京都)
・唐仁原ますみ(川越唐桟・さいたま市)
・山田春子(川越唐桟・埼玉県川越市)
・手織の仲間さくら(木綿織物・千葉県佐倉市)
・小室正子(木綿織物・茨城県水戸市)
・繁藤道子(木綿織物・茨城県小美玉市)
・浅沼米子(黄八丈)
・佐野節子(美濃縞木綿・岐阜県)
・森有季野(美濃縞木綿・岐阜県)
・萩野光代(手紡ぎ木綿・愛知県)

会員作品 約10点


■会員による筬羽作り実演と解説
 10:00〜11:00、13:00〜14:00

■竹筬の診断と修理
 ☆会場に竹筬をご持参ください☆ 
 3月13(水)・14日(木) 
 旧・日本竹筬工業(株)技術者である大橋滋さんによる古い竹筬の診断(筬羽差換え・筬組替え)
 ※その場での修理(羽の差換え)以外は、実費となりますのでご相談ください

■ ビデオ上映
 旧・日本竹筬工業(株)の竹筬製造
 筬作り研修、沖縄などのワークショップの様子



■■■


主催:日本竹筬技術保存研究会(竹筬研究会)
後援:瑞穂市・岐阜県





 我々が教授いただいている旧・日本竹筬工業の竹筬羽作りの加工手順は、竹材店で幅16mm、厚み2.8mmの竹ベラを約4種類の規定の長さに切りそろえ、500本を一束として送られてきます。それを簾状に竹編みし天日乾燥→二つ割りで8mm幅→荒引きで約1mm強の厚み→幅取りで約6.5mm幅→二番引き→皮取り→上引き→羽揃え→羽切りと進みます。ここまでが工程(1)で、工程(2)が竹筬羽の仕上げ加工、工程(3)が組上げ加工で竹筬が完成いたします。

 その工程(1)の前の良質な竹筬と竹材加工が困難になりました。日本の竹加工や竹工芸が衰退した結果、竹林が荒れ、竹切り職人さんを始めとしての後継者問題など、多くの課題はありますが、幸運にも地元の岐阜県で竹切りだけの職人ですが出会え、昨年より竹材を切り出し、今年もまたお願いしました。したがいまして、切り出され節間が5〜6ヵ所ある長い丸竹の竹ベラまでの加工は研究会がしなくてはならない状況、そこで山口県萩市の竹加工機械メーカーに発注、先週3度目の萩市訪問になりました。

 竹切り職人さんから送られてきた長い丸竹を電動丸ノコで節を落とした円筒の竹筒にいたします。その竹筒を二つ割りして加工機械に掛けます。まず、規定の幅に小口から割っていく機械、クランクにより刃が落ちる構造の幅割り機で、本来は16mm幅の竹ベラを二つ割りにして8mm幅にしていましたが、この機械では最初から8mm幅で割れ、二つ割りの手作業が機械化できました。次の荒引きと幅取り工程は2台目の機械、厚みを2.8mmに竹を剥ぐことと幅取り約6.5mmは正確に取れ、剥ぐ厚みも試験では約1.5mmの厚みまで、ほぼ正確に剥ぎ取れていましたので、調整次第では、荒引き工程を省略でき、いきなり一番重要な二番引きに入れる可能性もある今回の機械です。青竹の半割した丸竹を、この2台の機械で加工できますと、竹編みし約1ヶ月間天日乾燥していた工程と時間が短縮でき、作業も楽になり、場所も広くはいらないことになり、原材料で湯炊きして油抜きをしていた工程も、この薄い竹ベラで処理しますち大変省力化できることになります。機械の設置は1月に入ってからですが、大いに期待しています。




(2012.12.20 下村輝 記)



 25年度国宝重要文化財等保存整備費補助金申請のために基本活動を検討する季節になりました。今年一番力を入れたことは竹材、今まで入荷していた福岡の竹が毎年悪くなり、ご高齢で最後の切り出し職人さん(竹材店を通してのお話しで、直接の面識はなし)が人手の入っていない竹林より、3〜4年以上の真竹で、組織の密なねばり強く堅い竹を選別し、切り出す作業は大変で、さらに等研究会の幅と厚みと長さの竹ベラに加工し、1束500本で送っていただいていましたが、その500本の半数が幅不足や厚みの厚すぎ、皮に傷が入っていたりで、この竹材は練習用、自分用の筬、タテ糸本数1000本以下の筬密度の粗い木綿織物の試作竹筬用と限定しています。昨年11月、12月に切り出したNPO法人の奈良の竹、地元岐阜県の竹切り職人の竹、どちらも節が5〜6ヵ所の長竹で丸竹での入手です。電動丸鋸で節を落として円筒形の丸切り、それを16mm幅に割り、厚さ3mmに剥ぐ、本来竹切り職人さん、または竹材店が加入する作業が会員の作業として加わりました。これを今は会員の手作業でしております。

 次に力を入れたことはこの作業の機械化です。現在山口県萩市の竹加工機械メーカーと交流、山口行きが一つ加わりました。機械化の第一段階は円筒形の丸形の丸竹を規定の幅に割る機械、次は二つ割りと厚み3mmに剥ぐ機械でほぼ目処がつきました。ここからが本格的な機械化で、荒引き→二番引き→皮取りまでの義雄さんが使用され破棄された機械の再現で省力化と精度を目指します。竹材は、まだ乾燥具合も含め、処理方法を模索中ですが、最近の九州の竹よりは、岐阜、奈良の竹には手応えを感じております。さらに一段の向上を目指し、新たな竹材店にも今年11月以後の竹で切り出しをお願いしました。

 また今年入会の若い世代の研修生の参加は心強い限りで、後継者育成という観点からも、研修と研究を積んで、旧・日本竹筬工業の技術を次に伝えたいと思います。

 今年度、竹筬研究会では、全国の染織組合や団体で染織研修生を育成されている所に対し、3枚程度の試作竹筬を提供し、この10年間入手できなかった竹筬になじんでいただき、竹筬の良さを再認識していただけるよう活動してきました。25年度も同様の方向で進めていきますので、染織研修生を育成されている組合および団体は、竹筬研究会へご相談ください。


(2012.10.23 下村輝 記)



  文化庁直接の応援をいただけるようになり2年目に入ります。最近、残念な結果なのですが、その結果から見えてくる重要な事柄がありました。

  以前に試織を依頼していた試作竹筬のうち、筬羽割れが生じた竹筬3枚が里帰りいたしました。1枚目は2008年8月納品の手績み苧麻使いの宮古上布の16羽/cm(使用筬羽千三)の竹筬A。2枚目は2010年10月納品の絹糸双糸、夏物着尺の60羽/鯨寸(筬羽千三)の竹筬B。3枚目は2011年8月納品、手紡ぎ木綿で4本通しの高密度の小倉縞、12羽/cm(筬羽千百)の竹筬C。竹筬BCの筬羽引きは同一の会員、Aは別の会員の製作、仕上げと組み工程はすべて会員の小嶋さんです。

  この3枚を見比べると、4年前の精度基準、2年前、1年前の精度基準、そして昨年10月より文化庁直接の支援と要望を受けてからの精度基準がまったく違うことが実感できます。羽割れで大変な迷惑を掛けたことになるのですが、確実に進歩し、原因を検証でき、前進するための貴重な資料になっております。Aはその当時の会員の技術からみれば一番進んだ技術での竹筬、今の基準ではまったくの経験不足と甘い精度基準による竹筬製作でした。BCは少しの経験不足、そして皮の取りすぎの「身筬」、そして一番問題の竹材の良否の結果だと考えています。

  11月13日より18日までの横浜・シルク博物館での「第8回試作竹筬と織布展」でその成果をご覧ください。今年度の目標は試作竹筬の「試作」が取れるよう研修と研究を重ね、前進したいと思います。


(2012.08.20 下村輝 記)

第8回 試作竹筬と織布展




2012年 11月13日(火)〜18日(日)

午前9時〜午後4時30分

横浜 シルク博物館 
(要入館料)にて
http://www.silkmuseum.or.jp/main/index.html












内容:試作竹筬による織布「作家、会員」
   会員製作の竹筬
   竹筬製作工程と道具
   外国を含む様々な竹筬
   会員による実演と解説
   竹筬の診断と修理(預かり修理は実費)




■試作竹筬による織布の出展予定者(敬称略)

・沖縄県宮古織物事業協同組合
・神樹工房:神里佐千子(宮古上布・沖縄県宮古島市)
・新垣幸子(八重山上布・沖縄県石垣島市)
・花城キミ(沖縄県小浜島)
・西筋ヒデ(沖縄県多良間島)
・上原美智子(沖縄県南風原町)
・大城拓也(沖縄県南風原町)
・大城廣四郎織物工房:大城一夫(琉球絣)
・平良美智子(久米島紬・沖縄県久米島)
・桃原禎子(久米島紬・沖縄県久米島)
・鹿児島県大島紬指導センター(奄美市)
・遊生染織工房:築城則子(北九州市)
・大和恵子(北九州市)
・甲木工房:甲木恵都子(郡上紬・福岡県那珂川町)
・万代春奈(博多献上着尺・福岡市)
・織らぼ・こたに:小谷るみ(別府市)
・松枝哲哉・小夜子工房(久留米絣・福岡県)
・田中博文(工房ゆみはま)
・永田佳子(広瀬絣)
・都機工房:志村ふくみ・洋子(京都市)
・志賀松和子(京都府和束町)
・丹波布伝承館(兵庫県青垣町)
・手織り工房・和:磯緋佐子(名古屋市)
・間瀬邦子(愛知県豊田市)
・小林佐智子(愛知県武豊町)
・原千絵(岐阜県郡上市)
・薦田綾子(山梨県北杜市)
・宗広尚子(あしがら紬・神奈川県南足柄市)
・佑工房:佐伯恵(東京都)
・小熊素子(東京都)
・唐仁原ますみ(川越唐桟・さいたま市)
・山田春子(川越唐桟・川越市)
・手織の仲間さくら(千葉県佐倉市)
・小室正子(茨城県水戸市)
・繁藤道子(茨城県小美玉市)

会員作品 約10点


■会員による筬羽作り実演と解説
 10:00〜11:00、13:00〜14:00

■竹筬の診断と修理
 ☆会場に竹筬をご持参ください☆ 
 11月17・18日  13:00〜16:00
 旧・日本竹筬工業(株)技術者である大橋滋さんによる古い竹筬の診断(筬羽差換え・筬組替え)
 ※その場での修理(羽の差換え)以外は、実費となりますのでご相談ください

■ ビデオ上映
 旧・日本竹筬工業(株)の竹筬製造
 筬作り研修、沖縄などのワークショップの様子



■■■


主催:日本竹筬技術保存研究会(竹筬研究会)
後援:横浜市経済局




5月の2012年度の総会も終わりました。昨年度は研究会にとり、大きな転機の年でした。年度の途中、10月より文化庁直接の国宝重要文化財保存整備費補助金対象の事業に参加、その交付額6百万円。芸術文化振興基金の助成金4百万円のうち、9月までの約2百万円強を加えた8百万円強の大変大きな事業になりました。それは今までの研究会の歩みと実績、そして今後への期待だと思います。具体的には一日も早くプロの職人さん、染織生産地の職人さんに対して提供できる技術水準を修得し、結果を出し、竹筬を復活させること。併せて、その後継者を育てること。その後継者が竹筬で生計可能で技術継承できるシステムを作ることだと思います。8百万円強の資金は特別会員の豊田義雄さんのご助言で、今までの銑、正直台、金板などの道具類を新たにプロ級の道具に一新、会員全員が研修できる体制になりました。

 一番の問題でした竹材入手、九州、京都、奈良、岐阜と当たった結果、地元岐阜県で、直接の竹切り職人である岡さんによる竹が一番良い閣下が出そうです。ただ問題もあります。丸竹を筒切り、割り、剥ぎ、煮る、乾燥という大変な作業が加わりました。しかしその分、竹筬羽にとり良質な竹材を確保するための貴重な体験と知識、及びその作業は今後の機械化を視野に入れた第一歩になり、筒切りのための電動丸鋸の購入、さらに竹材加工機械メーカーちび竹加工機製作の話になっています。

  横浜の竹筬展では賛助会員の石井さんのご協力で動画がホームページでご覧いただけるようになりました。地元の竹筬展では後継者になりうる地元の染織経験のる若者が入会、会員の森さん、西尾さんの筬引きから仕上げ、組みの小嶋さんのラインが、森さん、西尾さんから、新人の小倉さん、そして小嶋さんに繋がり、機械化が加わりますと、竹筬復活がより現実的になります。

 2012年度も文化庁直接の補助金6百万円の内定をいただきました。今年度は竹材の良否結果という条件はありますが、7月よりは各織物組合や研究会に対して、3枚程度の試作竹筬を提供し、ここ10年間、提供されていなかった竹筬をもう一度体験していただくこと、さらには染織生産地のプロの職人さんに竹筬を提供し、結果を出したいと思います。


(2012.06.21 下村輝 記)



  地元、岐阜県の竹切り職人さんによる、節が5〜6ヵ所ある長さの丸竹、そして奈良のNPOの丸竹は現在、研修場で会員が電動丸鋸で節を落とし、長さ別の丸筒に加工、それをナタなどの刃物で一定の幅と厚みの竹ベラに手作業で加工しています。今まで竹切り職人さんや竹材店が加工し、納まっていた部門の加工作業ですから、その作業量と、竹材ゴミは大変で、将来的には機械化が必要、今年度は山口県の竹加工メーカーとの往復が多くなると思います。現在は会員が手作業で時間を掛け加工、その原料の原点に近い所の作業を自らすることで、大変さとは引き替えの新しい発見や発想もあります。長さ32cm〜40数cmに数種の長さに加工、丸竹を自ら加工することで、丸竹の太さも管理が可能、太さ別でも竹材選別加工ができ、用途(薄羽の竹筬、厚羽の竹筬)別に竹材を使用できます。例えば、節間は短い、径の太い根に近い竹材は薄い筬羽を使用する経糸本数1200本以上の竹筬を作る筬羽に使用すると、径が大きい分、限りなく皮を薄く取れることで、薄い筬羽でも丈夫な筬羽ができ、竹質も根に近い部分と先に近い部分がまざることなく、根に近い部分だけの一定の竹質での筬羽を作ることができます。

 竹林に人の手が入らず、竹質が悪くなっていく現状で、それに替わる質を上げる工夫や新たな加工技術の革新がなければ、以前のような竹筬の精度の維持はできないと思います。一つ加わった大変な作業なのですが、そこから見えてきた一つの成果でもあります。

 24年度も国直接の助成金600万円の内定をいただきました。今年度は全国の織物グループ、織物組合の研修グループに試作の竹筬を無償提供し、竹筬の良さを体験し認識していただきたいと思います。まず厚い筬羽の経糸1000本以下の木綿のグループから始め、1000本以上の絹の織物産地の研修グループ、最終は織物産地の織職人さんの評価へと進んで結果を出したいと思います。


(2012.04.22 下村輝 記)


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