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(略称:竹筬研究会)
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 平成26年度の第11回「試作竹筬と織布展」は平成26年11月20日から24日まで、横浜・シルク博物館の2年に一度の公募展「第23回全国染織作品展」の期間中での同時開催で、2度目の竹筬展ということで、連日100名強のご来場があり充実した毎日でした。回を重ねることで、その内容と竹筬の精度が確実に上がっていることを実感していますし、会員製作の竹筬の精度も高く、今回は会員が自主的に試作した波筬、よろけ筬、仮筬も出展、特別会員の大橋さんのお話では日本竹筬工業でも、よろけ筬は製作しており、今後の特別研修の一つに加えたいと思います。

 平成27年度の竹筬展は、竹筬の要望の一番多い沖縄での開催と再度の竹筬調査を兼ねて計画しており、次回も新作でのご出展を50名の皆様には今からお願いしております。再度の試作竹筬を要望されておられる方も10名ほどおられますし、それ以外の新しい方の試作竹筬も、研究会として応えていきたいと思っています。

 その一つとして、先日、徳島県の阿波太布製造技術保存伝承会から、地機3台用の竹筬が壊れ、新しい竹筬の要望がありました。まず、今使っておられる竹筬と筬框、そして太布の糸が届き、検討し対応していきたいと思います。太布の原料はコウゾの樹皮より繊維を取り、糸を績み、糸車でより掛けして、地機で織りあげます。研究会としてもコウゾの糸は初めて、つなぎ方も含めて繊維の太さは筬羽の厚みを決定する上で重要ですし、筬の羽数は1cmあたり4羽と5羽と粗く、竹材の問題があっても挑戦しやすい竹筬です。送られてきた竹筬の傷み具合から、框の構造を含めて竹筬を製作し、框のことも対応していかないといけないと思いました。一度、徳島行きして意見交換し、より良い道具を作り、使っていただきたいと思います。伝承されている技術、それを支える機(ハタ)の一部分である竹筬、その重要性を再確認する最近の出来事で、今後の竹筬研究会の重要な一つの活動テーマであると思います。

 研究会では、以前にも新島の真田織の竹筬で協力したこともありますし、今後も伝承活動や昔の作業を今に伝える活動をされている研究会などでの竹筬や道具類の要望に協力していきたいと思います。11月から12月に入り切り出された竹材が、研修所に入りつつあります。竹筬展も終わり、竹筬にとって良い質の竹材であることを願い、年末を過ごしております。


(2014.12.19 下村輝 記)
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 11月20〜24日まで第11回目の竹筬展を横浜のシルク博物館で開催、2年に1度の博物館の公募展「第23回全国染織作品展」に合わせての関東での竹筬展です。試織をお願いしている皆様の新作が37点、旧作5点と会員自作の竹筬による約10点の計約50点と竹筬資料、現状をご覧いただけ、併せて公募展の入選作品約70点も鑑賞できる良い機会です。

 研究会のここ2年間の新しい試作竹筬の提供は約10点未満、それは今一番の難問、竹筬の質と筬羽検査が唯一できる職人・豊田義雄さん(96歳)の、ご高齢による検査不可能な状況で、その後は会員の自主検査で試作竹筬を製作し提供しています。特に今回の竹筬展では会員の西尾一三さんの薄羽の1500の筬羽での18ヨミの宮古上布と組替えでの竹筬ですが、鯨寸間49羽の小千谷縮の織布に注目しています。18ヨミは今の宮古では、績める苧麻の太さは14ヨミが限界なのですが、昔の18ヨミでの糸を手持ちの方よりご相談を受け、竹筬2枚を失敗(割れること)を覚悟で、薄羽の筬羽引きに挑戦し提供したうちの1枚で無事出来上がった宮古上布です。研究会としては竹材の不安はあるものの技術的には自信につながる前進だと思います。

 竹材は11〜12月に竹切りが始まり、どの産地が適しているのか、2〜3年の経過と結果待ちではありますが、福岡、島根、奈良、岐阜の使用結果から、より良い竹材へ1歩ずつ前進していると思います。研究会での私の仕事になりました、丸青竹の竹ベラまでの加工機械の改造と調整により16mm幅に全員が割った竹ベラを薄く剥ぐ機械化では職人さんから納まっていた剥ぎ竹よりも優秀な状態に剥ぐことが出来ます。また今は会員全員で苦労して16mm幅に割っている作業を機械化し、会員が楽にきれいで正確に割ることができる改造と調整にも、ほぼ目処がつきました。機械化で以前の職人さんと同等、またはそれ以上の仕事が楽で簡単に加工でき結果が出せれば、日本竹筬工業で唯一、筬羽引きの皮取りまでを機械化されていた義雄さんの機械の再現を次の目標にしたいと思います。そして良質で竹筬に適した竹材探し、加えて産地の職人さんによる試作竹筬の挑戦と結果を出すことだと思います。


(2014.10.17 下村輝 記)


第11回 試作竹筬と織布展



11月20日〜24日

横浜・シルク博物館
http://www.silkmuseum.or.jp/main/

要入館料

住所:〒231-0023
     横浜市中区山下町1番地 シルクセンター2階
 TEL:045-641-0841
 FAX:045-671-0727




http://www.silkmuseum.or.jp/main/img/map_l.gif より



※10/11(土)〜11/24(月・祝)第23回全国染織作品展
 全国公募による入選作品約70点もご覧ください


内容:試作竹筬による織布(作家、会員)
   会員製作の竹筬
   竹筬製作工程と道具
   外国を含む様々な竹筬
   会員による実演と解説
   竹筬の診断と修理(預かり修理は実費)




■試作竹筬による織布の出展予定者(敬称略)

・慶田盛英子(沖縄県竹富町小浜島)
・大盛キヨ(沖縄県竹富町小浜島)
・新垣幸子(八重山上布・沖縄県石垣島市)
・神樹工房:神里佐千子(宮古上布・沖縄県宮古島市)
・宮古上布工房・愛風:洲鎌ツル(沖縄県宮古島市)
・久米島紬:平良美智子(沖縄県久米島)
・上原美智子(沖縄県南風原町)
・大城廣四郎織物工房:大城一夫(琉球絣・沖縄県南風原町)
・遊生染織工房:築城則子(北九州市)
・甲木工房:甲木恵都子(郡上紬・福岡県那珂川町)
・大和恵子(小倉織・北九州市)
・博多織デベロップメントカレッジ:中村優子(福岡市)
・松枝哲哉・小夜子工房(久留米絣・福岡県)
・広瀬絣工房:永田佳子(島根県安来市)
・丹波布伝承館(兵庫県丹波市)
・織り工房・うんばあ:神吉さちこ(兵庫県芦屋市)
・都機工房:志村ふくみ・洋子(京都市)
・岩間利夫(藤布・京都市)
・ゆうづる会(松阪木綿・三重県松阪市)
・佐野節子(美濃縞木綿・岐阜県羽島市)
・森有季野(美濃縞木綿・岐阜県笠松町)
・土川千賀(尾張木綿伝承会・愛知県一宮市)
・萩野光代(尾張木綿伝承会・愛知県日進市)
・間瀬邦子(絹織物・愛知県豊田市)
・手織り工房・和:磯緋佐子(絹織物・名古屋市)
・鈴木良子(木綿織物・愛知県一宮市)
・菰田眞理子(木綿織物・愛知県田原市)
・小林佐智子(木綿織物・愛知県武豊町)
・手織場:小山清實(木綿織物・愛知県蒲郡市)
・宗廣佳子(絹織物・長野県東御市)
・光佳染織:横内佳代子(絹織物・長野県松本市)
・おぢや縮工房しみず:清水勇次(新潟県小千谷市)
・宗広尚子(あしがら紬・神奈川県南足柄市)
・大髙美由紀(絹織物・神奈川県南足柄市)
・小熊素子(絹織物・東京都)
・浅沼米子(黄八丈・東京都八丈島)
・山田春子(川越唐桟・埼玉県川越市)
・唐仁原ますみ(川越唐桟・さいたま市)
・手織工房・縷:小峰和子(木綿織物・茨城県狭山市)
・小室正子(木綿織物・茨城県水戸市)


会員作品 約10点


■会員による筬羽作り実演と解説
 10:00〜11:00、13:00〜14:00

■竹筬の診断と修理
 ☆会場に竹筬をご持参ください☆ 
 旧・日本竹筬工業(株)技術者である大橋滋さんによる古い竹筬の診断(筬羽差換え・筬組替え)
 ※その場での修理(羽の差換え)以外は、実費となりますのでご相談ください

■ ビデオ上映
 旧・日本竹筬工業(株)の竹筬製造
 筬作り研修、沖縄などのワークショップの様子



■■■


主催:日本竹筬技術保存研究会(竹筬研究会)

お問い合わせ:090-3868-2157(下村輝:竹筬研究会会長)




 最近、奄美大島、小千谷縮、神宮用の織り職人さんよりの竹筬製作依頼の相談が入ります。それに応える力量には今一歩の竹筬研究会ですが、その現象の訳は、日本で唯一、竹筬羽を生産し、全国の竹筬屋さんに提供していた岐阜県瑞穂市の日本竹筬工業で竹筬羽製造が中断、会社は解散いたしました。筬羽製造工程は三つの分業で、仕入れた竹ベラを銑引きして羽切りまでの筬羽作り、その筬羽を焼き、面取りする仕上げ工程、そして全国の筬屋さんの組み工程で竹筬。その内の仕上げ職人の森助一さんの死と後継者0。生産が中断し12年目、その間に新しい竹筬は生産されておらず、竹筬を必要としている染織産地では、手持ち竹筬を大切に使用されているのですが、竹筬は機の一部品、産地の職人さんにとって竹筬は毎日使用する消耗品、商品として織物を毎日生産、そのための竹筬の再生産がなければ、織物の生産も将来的には止まることになります。金筬が代用できる織物もありますし、代用できない織物もありますが、金筬があるから安心というのが産地の一般的な考え方です。国内の金筬の金筬羽の現状は竹筬が辿った道と同様です。昨年、結城紬の筬の調査では金筬が主流、竹筬がなくても金筬があるから大丈夫という考え方が主流で、電話1本で入手でき、それを支えている原料の鉄材、それを加工するところ、金筬を組み上げる金筬屋さん、高齢化や後継者のことは0になるまで竹筬同様気づくことはないと思います。

 竹筬研究会は竹筬復活を目標に研修を重ねていますが、まだ職人さんの試作竹筬には今一歩の努力と時間が必要です。竹筬研究会は試作竹筬による織布展を過去10回開催、この11月20日~24日に11回目を横浜・シルク博物館で開催、竹筬展は約50名の方に試織をお願いした作品を展示し、併せて竹筬の資料や実技実演を含む発表報告会です。そこには、まだ産地の職人さんの試作竹筬での試職には至りません。技術的には、ほぼクリアと思いますが、いま最大のネックは原料である竹筬に適した良質の竹材の確保です。それと併せて、産地の職人さんと話をして、試作竹筬に挑戦しようと思います。


(2014.08.28 下村輝 記)

【第2回 染織の素材展+竹筬と織布展】




開催日:8月13日(水)〜19日(火)

開催時間:11:00〜19:00 (最終日は16時まで)

開催場所:ぎゃらりい西利
     TEL.075-525-7111
     京都市東山区四条通祇園町南側 西利祇園店4階
     http://www.nishiri.co.jp/topics/gallery/


内容:昨年と同様、麻糸・綿糸の西銘通商。絹糸・絹衣料の下村ねん糸。協力者は染織作品・原千絵、編物作品・島田ハル、エチオピアの芭蕉と染織作品・竹内禮子。
連日、西銘通商と下村ねん糸はワークショップを行います。(無料・14時〜)



 先日、テレビで「京都・伝統工芸の危機 行政が弟子入り支援」の事業紹介。具体的には「西陣絣」の職人さんと、その熟練の技を受け継ぎたい若者とのシステムで、京都市・京都府の染織工芸課が主体に弟子入り希望者を全国に募り、後継者に悩む職人とのマッチングを行い、派遣先を決め、半年〜1年間、月16万円の給与を行政が支払う「弟子入り支援事業」でした。徒弟制度による後継者育成や技術伝承が困難になった現在、若者を職人に育成でき、生活していける一つの試みだと思いました。

 竹筬研究会も国の支援を受け、竹筬復活を目指しています。そこには職人さんよりの技術修得と伝承があってこそ復活があり、趣旨に違いはありませんが、運営のシステムは少し違います。会員は定年退職し年金をいただいている60代以上の方、子育てが終わり染織を楽しめ関心を持ち勉強できる時間がもてる主婦や女性の方、そして現役の仕事を持ち竹筬に関心を持ち場合によっては仕事として考えている若者2名。その若者が竹筬職人として生活していける新しいシステムを構築していくことが、良い竹材探しの後の11年目に入った研究会の1番の課題になると思います。

 日々活動しております会の1年間の報告書、会報「竹筬」8号が出来ました。ご希望の方には無料送付中です。なお月々の現況は『染織情報α』の偶数月の広告欄の「絹通信」か、竹筬研究会のホームページをご覧ください。


(2014.06.23 下村輝 記)





 竹筬研究会を結成したのが平成15年7月、翌年16年から芸術文化振興基金より助成を受け、その後23年9月からは文化庁の国宝重要文化財等保存整備費補助金よりの助成を受け、竹筬の製作と修復の技術を修得し、その技術の保存と伝承を目指し研修を続けて10年、今年度は11年目に入りました。

 「竹筬」のビデオの中で、職人さんが語られているように、一つの工程の技術を修得するのに10年はかかると話されています。竹筬製作には大きく三つの分業工程があります。【1】竹材店から購入した竹ベラに10回の刃物を通し竹筬羽の羽切りまでの銑引きなどの工程、【2】羽切りした筬羽の面を整え、油焼きし、面取りなどをする筬羽の仕上げ工程、【3】仕上げされた筬羽を竹筬に手組み、または編筬機により組み、竹筬として仕上げる組み工程。【3】の工程も旧・日本竹筬工業でしていましたが、【1】【2】が主たる仕事で、【3】が全国の竹筬屋さんの仕事ということでした。約10年前に日本竹筬工業の【2】の工程の職人さんが仕事ができなくなり、竹筬製造は休止し廃業になりました。【1】の銑引き工程は日本竹筬工業の故・豊田陸夫さんから、会員の故・平野さん、合原さん、今里さん、西尾さん、そして他の会員へと、技術は引き継がれています。【3】の組み工程は豊田亨さん、大橋滋さんの技術と機械を現・金筬業の会員・小嶋さんが担当、【2】の仕上げ工程はビデオなどを参考にして小嶋さんが工夫し担当して竹筬研究会の試作竹筬は製作され、年2回の「試作竹筬と織布展」で、その成果と研究会の現状を報告しています。

 試作竹筬も約50枚提供し、50名の染織家の皆様に試織をお願いし試作竹筬の評価をお願いしています。試織はまだ個人レベルでのお願いで、染織産地の職人さんレベルでの依頼はまだクリアーできていません。それは産地では着物の織幅で1000本以上の経糸本数、普通は1200本またはそれ以上の経糸本数の竹筬が必要とされ、その分、筬羽は薄くより高度な技術が要求されます。1000本までの竹筬なら何とか技術的に確立できていると思いますが、それ以上の技術はさらなる研修を重ねる必要を感じます。それに加え、近年は竹林の問題もクリアーすべき、課題になりました。竹工芸の衰退で竹林の荒廃が進み、竹材店より竹筬に適した良質の真竹の竹ベラ入手が困難になり、竹切り職人さん、竹加工職人さんの減少や後継者0の業界になりつつあり、原料確保とその加工が今年の竹筬研究会の大きな仕事になりました。
(第1と第3の土曜日午後1時〜5時頃まで、岐阜県瑞穂市で研修をいたしております。是非見学にお越し下さい。)


(2014.04.18 下村輝 記)



 第10回試作竹筬と織布展が1月21日から26日まで名古屋市民ギャラリー栄で開催、連日約100名の皆様にお越しいただき、多くの方に竹筬の現状と竹筬研究会の活動を知っていただけました。今、竹筬研究会の最大の課題、竹筬に適した良質の竹に出会え、見つけることができていないため、新作の試作竹筬の提供は少ないのですが、それでも新加入の方の作品が5点加わり、約50点の試織布と会員の自作竹筬による作品約10点の合計60点の作品展示は見応えがあります。会員製作の展示竹筬も初期の竹筬にくらべ、その精度の高さは、ほとんど完成品に近く、あとは割れにくい良質の竹材を見つけることで、羽割れは格段に少なくなり、竹筬復活がより近づくと思います。竹筬研究会のもう一つの課題、杼の試作品の1作目も展示することができました。

 今、会員の一番の仕事は、竹切り職人、岡さんに切り出していただいた7〜8mの青丸竹の節を電動丸鋸で落とし、規定の長さに切りそろえ、その丸竹に会員が鉈で1ヶ所割りを入れますが、これが大変です。鉈を入れると青丸竹はバーンと割れるのではなく、鉈を青竹は挟み込み、抜くのが大変です。研修ということで経験してもらっていますが、上から羽が落ちるクランク式の購入した竹割り機では、少しの工夫で早く簡単に割りを入れております。その割りを入れた丸竹を会員が鉈で16mm幅に割り、その竹片を1mm厚の竹ベラに機械を通しヘギ竹に加工、竹筬の原料の竹ベラ作り、湯炊きし乾燥という工程を会員でいたしております。

 以前は竹材店より電話1本で入荷していた竹が竹工芸の衰退で、竹を切り出す職人、その竹を加工する職人がほとんど仕事として成り立たず、限りなく0に近づいた現在、竹筬作りには良質な竹材の確保と加工作業が加わり、その工程の機械化が必要です。良い原料、良い道具や機械、そして技術の三つがクリヤーできてこそ、良い竹筬ができます。今後もよい竹材探しと道具や機械の開発、そして日々の研修で技術の向上を目指します。

 金筬の現状も調べました。金筬の筬羽、リードワイヤーは大阪の(株)見浪製作所、筬羽を固定するコイルは大阪の日本圧延工業所の各1社のみ、海外向けの需要が減少しても大丈夫なように思いますが、それを組む金筬屋さんの高齢化と後継者0のことが、原材料のこともそうですが、より深刻な問題だと思います。

 筬がなければ織物もないということを肝に銘じて竹筬復活と金筬の存続を願い研究会の活動を進めていきたいと思います。




(2014.02.21 下村輝 記)
第10回「試作竹筬と織布展」




2014年1月21日(火)〜26日(日)

09:30~18:00
(入場無料)



会場:市民ギャラリー栄 第8展示室

http://www.bunka758.or.jp/scd18_top.html

(地下鉄栄駅下車 12番出口より徒歩3分)

名古屋市中区栄4丁目1-8
中区役所朝日生命共同ビル8階
052-265-0461

下村(竹筬研究会会長)ケータイ:090-3868-2157






内容:試作竹筬による織布(作家、会員)
   会員製作の竹筬
   竹筬製作工程と道具
   外国を含む様々な竹筬
   会員による実演と解説
   竹筬の診断と修理(預かり修理は実費)




■試作竹筬による織布の出展予定者(敬称略)

・沖縄県宮古織物事業協同組合(宮古上布)
・神樹工房:神里佐千子(宮古上布・沖縄県宮古島市)
・花城キミ(沖縄県小浜島)
・大城廣四郎織物工房:大城一夫(琉球絣・沖縄県南風原町)
・新垣幸子(八重山上布・沖縄県石垣島市)
・大城拓也(沖縄県南風原町)
・西筋ヒデ(沖縄県多良間島)
・上原美智子(沖縄県南風原町)
・久米島紬事業共同組合(沖縄県久米島町)
・甲木工房:甲木恵都子(郡上紬・福岡県那珂川町)
・遊生染織工房:築城則子(北九州市)
・大和恵子(小倉織・北九州市)
・内田千鶴子(小倉織・北九州市)
・織らぼ・こたに:小谷るみ(別府市)
・加藤奈弥(博多織デベロップメントカレッジ)
・箕田晶(博多織デベロップメントカレッジ)
・三苫友莉(博多織デベロップメントカレッジ)
・松枝哲哉・小夜子工房(久留米絣・福岡県)
・工房ゆみはま・田中博文(弓浜絣・鳥取県境港市)
・広瀬絣工房・永田佳子(島根県安来市)
・丹波布伝承館:廣内民(木綿織物・兵庫県丹波市)
・都機工房:志村ふくみ・洋子(京都市)
・志賀松和子(絹織物・京都府和束町)
・ゆうづる会(松阪木綿・三重県松阪市)
・原千絵(絹織物・岐阜県郡上市)
・佐野節子(美濃縞木綿・岐阜県)
・森有季野(美濃縞木綿・岐阜県)
・早崎祐子(岐阜県安八郡)
・手織り工房・和:磯緋佐子(絹織物・名古屋市)
・土川千賀(尾張木綿伝承会・愛知県)
・間瀬邦子(絹織物・愛知県豊田市)
・小林佐智子(木綿織物・愛知県武豊町)
・萩野光代(尾張木綿伝承会・愛知県)
・菰田眞理子(木綿織物・愛知県)
・宗廣佳子(絹織物・長野県東御市)
・大髙美裕紀(絹織物・神奈川県南足柄市)
・宗広尚子(あしがら紬・神奈川県南足柄市)
・佑工房:佐伯恵(東京都)
・小熊素子(絹織物・東京都)
・浅沼米子(黄八丈・東京都)
・薦田綾子(木綿織物・山梨県北杜市)
・唐仁原ますみ(川越唐桟・さいたま市)
・石塚美枝子(さいたま市)
・山田春子(川越唐桟・埼玉県川越市)
・小室正子(木綿織物・茨城県水戸市)
・手織の仲間さくら・木内正子(木綿織物・千葉県佐倉市)
・繁藤道子(木綿織物・茨城県小美玉市)


会員作品 約10点


■会員による筬羽作り実演と解説
 10:00〜11:00、13:00〜14:00

■竹筬の診断と修理
 ☆会場に竹筬をご持参ください☆ 
 旧・日本竹筬工業(株)技術者である大橋滋さんによる古い竹筬の診断(筬羽差換え・筬組替え)
 ※その場での修理(羽の差換え)以外は、実費となりますのでご相談ください

■ ビデオ上映
 旧・日本竹筬工業(株)の竹筬製造
 筬作り研修、沖縄などのワークショップの様子



■■■


主催:日本竹筬技術保存研究会(竹筬研究会)
後援:名古屋市



 竹筬研究会が設立され、研修を重ねて約10年、その間には旧・日本竹筬工業の技術を教えいただいていた職人さんが亡くなられたり、ご高齢でお教えいただくことが困難になりました。また、竹筬羽の検査がお願いできなくなりました。しかし、その間には試作竹筬も製作でき、約40名の染織家の皆様に試織をしていただき、「試作竹筬と織布展」を9回実施、来年1月には第10回を開催いたします。技術的な伝承には、まだ少しの不安定的な要素はありますが、今後の研修の積み重ねでクリアしていきたいと思います。

 ただ、10年間続けてきて、毎年悪くなっている一番の問題、良質の竹材確保を解決しなくてはいけません。以前の安心して使えた九州福岡の竹材が全滅、その後の京都産も期待はずれ、地元の竹切り職人さんによる岐阜産や、竹林管理を依頼している奈良県の竹材は、まだ結果が出ていません。竹切り職人さんや竹加工職人さんの問題、温暖化による真竹のかたさ不足や密度の粗さによる粘り強さ不足など日本の山や竹林がかかえる問題点が竹材の良否に直結、いま研究会最大の課題で問題です。

 素材の竹材が良くなくては技術も十分に生かせず、結果的にその製品も決して良いものにはなりません。技術が向上し、素材の良否が少しわかるようになり、ここ2、3年は竹材探しが研究会の大切な課題になり、その加工が研究会の仕事になり、新しい加工機械が2台入り、丸竹から竹ベラまでの加工はもう少しでクリアできそうです。

 一番大切な原料竹を得るため、いま竹筬羽製造に一番近く、まだ多く生産加工され参考になり、場合によっては代替できる可能性のある京扇子の扇骨(センコツ)の素材竹材店を最近訪問、真竹で硬い竹材ということでは共通でしたが、芸能用の特殊な厚い扇骨加工所で筬羽用の0.3mmといった薄い加工は不可能で、筬羽並みの薄い扇骨加工を得意とする島根県の情報を得て連絡を取りましたら、今の扇骨は孟宗竹で薄羽に加工、粘り強く割れにくい真竹での扇骨は必要性がなく、加工技術的には可能でも素材的には期待はずれ、ただ希望すれば真竹を切り加工試験という返事で11月に島根を訪問し、竹筬が必要とする竹材の質を正確に伝え依頼しようと思います。


(2013.10.23 下村輝 記)




※次回の「絹通信#35」の掲載は4月号の予定です※









 8月16日〜18日に約10年前に別府の竹工芸の訓練所で勉強、その後、別府の工房で竹細工の仕事を続けている会員が講師として岐阜の研修場に来てくれました。鉈による丸竹割りから、刃物による竹剥ぎ工程の実演とその他の実演もしてもらい、その技術、正確さ、無駄のない作業に、10年間の経験と仕事を感じます。

 今、私の竹材加工の機械の調整についても、彼女から経験に基づくアドバイスを受け、その一つ、8mm幅で形だけは、ほぼ正確に2枚の刃物で取れていたのですが、彼女の指摘で、竹材の繊維の流れまで見ると、流れに逆らい、無理矢理に幅を8mmにそろえたという結果、形は合格でも質では不合格です。ここは日本竹筬の原点に戻り、1枚の刃物での幅取りに機械を改良しようと思います。しなやかさ、粘り強さ、割れにくさという竹筬羽の一番大重要な基本を考えますと、日本竹筬の工程は無駄がなく、理にかなっているとあらためて認識いたしました。私の機械化についても、このことを忘れず改良と調整をしていこうと思います。彼女にも今後のこととして、筬羽引きにも挑戦してみないかと提案、挑戦するとの返事、心強い協力者がまた1人増えました。


(2013.08.21 下村輝 記)


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